以前から気になっていた分野です。
全部真似して毎日行うのはかなりしんどい作業です。
(慣れれば全然平気なのかもしれません)
お肉よりも魚をおすすめされているので、
タンパク質はどうするのだという気持ちもありました。
ところがこの中のビタミン類を補充することで、
限られた少ない患者さんの中でですが、
変化が現れました。
コロナウイルスからの感染に対抗できる免疫力アップとして、
ご縁のある方には簡単にビタミンが取れる総合ビタミン剤を内服するようお勧めしてきました。
(薬屋さん総合ビタミン剤を購入してもらうようにお話ししてきました)
今回はそのほかに手の痺れや乾燥性湿疹など、(他にも手の震えなど)
ある程度以上の年齢になれば大体の方が抱えている症状にも効果のあるビタミンを、
その症状と物忘れ(表情が乏しいなど)の最近ひどくなっている方に内服してもらったのです。
夫婦と息子さんの3人暮らし。
本好きのお父さんなのに、
ひめくりのカレンダーを自分でめくることがなくなり、
日にちを聞いてみてもわからないと答えているとのことでした。
歩行時のふらつき、外出する頻度の低下、テレビをつけていてもみていないなど、
食事摂取量の低下による栄養分の低下も生じていると思われる日常生活が、
心配するお母さんの話から見え隠れしてきます。
以前は常に本を持参し、散歩も積極的にしていたお父さんです。
このまま物忘れがひどくなっていくのは残念です。
水分もとり、栄養もとりそれでもやはり食べる量が不足しています。
総合ビタミン剤にも少しは含まれているビタミンB3(ニコチン酸アミド、ナイアシン)です。
それを少しだけ服用してもらうことにしました。
オーソモレキュラーの栄養サプリメントのレシピでは、
1日にナイアシンで1回あたり1g(それを1日3回)とかいてありましたが、
流石にこの量は出せません。
特に保険医療ではできません。
今回はたまたま適応症状がある方に治療として内服してもらいました。
0.5gから開始してみました。
苦くて、袋から内服しようとするとむせてしまう、オブラートがないなど、
いつもの抵抗勢力に会いましたが、まず2ヶ月頑張ろうと声かけしました。
さてどうなったか。
お母さんの報告では、
①ひめくりをめくるようになった。
②日付を聞くと答えるようになった。
③表情が豊かになった(笑顔が増えた)。
④本をまた読むようになった。(待合室でも本を持参して読まれています)
たった4つですが、
色々おかあさんにとって嬉しいことが起きてきていたのでした。
そのお母さんのお茶飲み友達がその効果を聞きつけて、
ビタミンってすごいなあと言う話になりました。
でも保険診療では適応の症状が改善したら終了です。
あとはご自分でビタミンを購入していただくことになります。
みんな歳のせいにしてきたけど、
体を作るための栄養が不十分なのに、
それを振り返らずに薬だけ検査だけ希望する人が多い中、
毎日の習慣、食事を少し振り返るだけで、
加齢による変化を少しですが遅らせることができるのです。
好きなもの、目の前にあるもの、たまたま。
コンビニや外食が増えて食事の内容が行き当たりばったりになって、
1日どのくらいの栄養を取れているかも考える気持ちの余裕がもてませんでした。
食事だけで全部補うのは大変です。
自然のものが良いとは思いますが、
サプリメントで不足分を補うことも必要だと本当に感じます。
コロナ禍の中で自宅で食事することになり、
栄養の大切さに気がついた方は、
自分に本当に必要なものを料理するようになっているでしょう。
良いものを取り入れるということがデフォルト状態になっていくといいです。
ピンピンコロリで行くためには、
最後まで自分の足で歩いて自分の口から食事をとり生きなければなりません。
70代になってからでは遅いのです。
30、40、50代から意識するのが早ければ早いほど、
老後は安泰に近づきます。
いくら人生100年と言ってもそこに至るまでの自己管理が悪ければ、
イメージ通りに元気に100歳までは生きることが今のところ難しいです。
毎日何を取るか。
美味しいもの、好きなものの他にも、
栄養のあるもので老後を楽ちんにしてくれる食材を選んでみてください。
(今回は簡単便利なビタミンでしたけど、参考にしてみてください)