自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

体調管理の基本の1:水分

健康寿命を元気に生きるための根底となる体調管理。

知らないうちにアンチエイジングの学会や、美容形成外科学会が、

日常生活の中に普通に入り込んでいることに遅まきながら気が付きます。

(田舎なのでアマゾン頼みです)

一般に売られている女性雑誌の華やかさに引けを取りません。

先日書いた見た目と中身は相関することもなんとなくみんな感じていたことが調査によって確かなものになりました。

 

さてタンパク質がとても体の構造を維持するために必要なのはわかりましたが、

その前に、その前に、もっと必要なのは?

 

水分。ノンカフェインの水分です。

 

体内の媒体としての存在になり、

酸素や栄養を運ぶ体内インフラ担当です。

 

柴田克己先生(甲南女子大学医療栄養学部教授)のお話です。

【美容皮膚医学より】

 

媒体としての水の機能として、4つ挙げられています。

1.ものを溶かすことで、栄養の消化・吸収、物質の生体内輸送や排せつを助ける。

2. ものを溶かすことで、生体内の栄養素などの代謝反応の場を与えている。

(与えている!!=水がないと代謝は起こせない?)

3. 水自身、化学反応における反応隊として機能している。

4.熱容量がおおきい、すなわち比熱が大きく、熱伝導率が高い。(気化熱、凝固熱が大きい)

 

人は従属栄養生物。

 

生きていくために、外部から酸素、水、および栄養物を適量とるという行動とが必要になります。

 

酸素は不足すれば本能的に呼吸することで補われます。

 

水分も体内のインフラの役割をしているために、不足すると口喝が生じ、

水分が欲しいと信号が放たれます。

 

一日に必要な水分の量は、

 

生活活動量が低い集団(ほとんど座って仕事をしている人)では2L!!!

 

生活活動量が高い集団(汗のでる活動を積極的に2時間以上している人)では3.5Lとされています。

 

 

実は体内でも水分は作られています。

 

【電子伝達系(グルコース代謝100g→水60g、

タンパク質の代謝ラニン100g→水51g、

グルタミン100g→水37g、アミノ酸1g当たり水0,43g生成、 

60gのタンパク質代謝→水24ml)

脂質では脂肪酸1gあたり水1g生成。】

 

おおまかに差し引いても一日1~1.5Lの水分は必要となります。

 

生野菜にはかなりの水分が含まれていて、

野菜を食べるといいのはこの水分とビタミンの確保にあります。

 

体内で合成できる栄養素とできない栄養素があって、

それぞれ非必須栄養素、必須栄養素と呼びます。

 

必須栄養素は必要量を計算するうえで簡単で数値化しやすいことがあります。

そのうえ体内で合成することができないので食事で摂ることが必要です。

 

必須栄養素はアミノ酸で9種類、脂肪酸で2種類、ビタミンはすべてとなります。

 

翻って非必須アミノ酸は体内でほかの栄養素から合成されるため、

食事から摂取すべき量を計算することが難しいのです。

 

それに計算で必要量が出せないとしても、

体にとっては必要な成分です。

 

最終的な結論は(飛躍しますが)、

栄養素不足はまず肌荒れから始まるということです。

 

食事をきちんと一日三回食べていても、

もし肌の調子が本当でなければ、

必要な栄養素を食べていないかもしれません。

 

食事をきちんとしているか(物理的な摂取)、

エネルギーや栄養素の説狩猟が適切かどうか(質的確認)、

そこから適切な栄養評価をして行動していくという流れが必要になります。

 

病院や施設で病気の人への栄養指導だけでなく、

元気なはずの普通に社会で自由に活動できている人も、

今一度自身の摂取している栄養が適切かどうか確認してみることは必要です。

しかしそれをどこで行うか。(ここが問題)

 

 

栄養士さんだけの問題ではなく、

健康に生きたいと思う人全員の問題です。

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そうでなくてもいいという人もいていいのですが、

これからの医療体制は今までのように十分な余裕はありません。

 

そのうえでおいしいもの、好きなものをどこに取り入れていくかを考えていくことが体調不良や病気を回避することにもなります。

 

食事は量(味や見た目も含む)から質(栄養素)の時代にどんどん早変わりしています。

 

どこで方向転換ができるかで体内の錆を少なくしてピンピンコロリしていけるかが決まります。

 

最後にまずは水分1.5L(ノンカフェインで温かいもの)をとりましょう!!