5月の半ばを過ぎました。
でも朝夕はまだまだ気温が低く、
うっかりの水分不足や運動不足の時に冷えが生じてきてしまいます。
さて今日も本棚の整理の途中で見つけた本です。
家庭薬膳の基本が書いてありました。
基本:体を温めるお茶や生姜、ニンニクを積極的にとり、
それぞれの季節にあった食材を食べる。
酸:多汗、下痢、咳などの抑制(りんご、ブルーベリー、スモモ)
苦:イライラを鎮めて体熱をとり、余分な水分を外にだす(苦瓜、茗荷、百合根)
甘:痛みの緩和、緊張を解く、疲労時に食べると元気になる(南瓜(カボチャ)、西瓜(スイカ)、とうもろこし)
辛:体を温める、血行をよくして発汗を促す(山椒、唐辛子)
かん:硬いものを柔らかくする、便秘などに良い(昆布、カニ、牡蠣)
上記5つの味を大事にして取り入れる。
緑・赤・黄・白・黒の五色の食材もバランスよく取り入れる。
緑:ほうれん草、小松菜、春菊、菜の花、にら、きゅうり、枝豆、セロリ、アスパラガス、
ブロッコリー、長ネギの緑の部分(肝臓胃の働きを改善)
赤:牛肉、馬肉、豚肉、羊肉、マグロ、カツオ、鮭、赤貝、人参、トマト、西瓜、ザクロ
(心臓、血を巡らす)
黄:卵の黄身、南瓜、とうもろこし、菊の花、みかん、柿、金柑、びわ、オレンジ、
さくらんぼ、桃(消化器を整える)
白:イカ、カニ、タコ、白身魚、鶏肉、白米、長芋、里芋、大根、茗荷、クワイ、
なし、レンコン、玉ねぎ、長ネギの白い部分(肺を潤す)
黒:のり、もずく、牛蒡、椎茸、なす、松茸、昆布、黒胡麻(腎臓の働きをよくする)
体を冷やす食材(陰):土の上に実としてなるもの、今いる地点より南方で取れた食材
体を温める食材(陽):土の下に実としてなるもの、今いる地点より北方で取れた食材
寒い時期は陰の食材をできるだけ避けて陽の食材で体を温めます。
こちらもバランスよく取り入れていきましょう。
1、毎朝しょうがをとる。
①しょうが汁:生姜を皮付きのまますり、
グラスに入れてお湯を加えて混ぜる。
②皮付きのまま薄くスライスし、米酢に2週間ほどつけておきます。
2、朝食には質の良いものをたくさん取り入れる。
質=栄養のあるもの→タンパク質、ビタミン、脂質ですね。
*ぶた挽肉のお粥*材料(2人分):
豚ひき肉50g、紹興酒大さじ1、白いごはん茶碗1、水800ml、
鶏がらスープの素小さじ2、香菜(シャンツアイ)少々、黒胡椒少々、
クコの実10個(水に戻す)
好みで生姜、長ネギ、揚げニンニクのみじん切りや黒胡麻、白ごま少々
作り方:1、鍋に白いご飯と水、鶏がらスープの素を入れて沸騰させ、中火で
20分以上煮る。
2、1にぶた挽肉を固まらないように入れ、紹興酒をくわえて時々まぜながら
約6分間煮る。火をとめて黒こしょうを加えてよく混ぜる。
3、2をお椀に盛り、香菜とクコの実を散らす。好みで添え物を加えていただく。
3、夕食時は黒ニンニクをとる。
黒ニンニクは黒酢につけたニンニクのこと。毎年12月8日に中国では作るそうです。
4、毎日温かいお茶を飲む。
カフェインを含む緑茶は体を冷やすため夏に、冬は体を温める菊茶やドクダミ茶を取りましょう。