自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

光老化対策

美肌のための栄養学というメモより、

松岡幸代先生のお話。

皮膚科関係は錦織千佳子先生のお話から。

 

光による肌のダメージとしては、

紫外線が挙げられます。

シミやそばかす、肌のくすみなどを生じてきます。

紫外線予防のために準備されるものとしては、

日焼け止めや、日傘、帽子、サングラスなど外からあてがわれるものが多いです。

しかしこれだけでは十分ではありませんでした。

光毒性物質ソラレン(psoralen)を含む物質に注意しなければなりません。

そういえば、

パセリは食べるとかえってしみを増やすよとずいぶん昔に注意されたことがありました。。

ソラレンは柑橘系やセリ科の野菜に多く含まれています、

紫外線の感受性を高めてしまうのです。

 

ソラレンを含む食品はちなみに、

レモン、オレンジ、グレープフルーツ、キウイ、

きゅうり、セロリ、パセリ、パクチー、シソなど。

 

このソラレンは口から食べて体内に吸収されると、

血流に乗って約2時間で全身の組織に行き渡ります。

そのため、その時間帯は紫外線に対する感受性が強くなりシミやそばかすの原因となります。

また紫外線の量が多ければ多いほど皮膚がんになる可能性も高くなります。

ソラレンの作用は数時間後には消失します。

食べる時間帯を午前中から夕方に切り替えることで皮膚のトラブルをを少なくできます。

 

抗酸化作用の高い食べ物を朝に取り、紫外線による害を最小限に抑えることができます。

抗酸化作用の高い食品は、

ブルーベリー、ストロベリー、クランベリー、トマト、パプリカなどの黄緑色野菜、

ビタミンAを多く含む鶏肉や豚肉のレバー、

ビタミンE を多く含むナッツ類。

 

他にも紫外線の感受性を高める食品があります。

人工甘味料や合成着色料などの添加物です。

スナック菓子や炭酸飲料などは美肌のために取りすぎないように気をつけましょう。

 

紫外線について:

紫外線は体内で直接的にも間接的にも活性酸素を生じます。この参加ストレスが生体内物質と反応して、

周囲の細胞を傷害します。

(日焼けは遺伝子を守るためと大昔に習いました。)

UVA単独では影響は少ないのですが、

体内に多く存在する光増感剤が存在するため、

そうした光増感剤に吸収されて、

光エネルギーが溜め込まれて反応性が高くなり、

活性酸素を生じたり独自に酸化ストレスを引き起こしてきます。

UVBはそれ自体だけでDNAに吸収されて、

酸化ストレスを生じてDNA損傷をもたらします。

修復機構により損傷は修復されますが、

そのサイクル超える紫外線照射があると、

DNA損傷が修復されず徐々に変異が積み重なって皮膚がん発症に繋がると考えられています。

 

光線角化症という光が関係する皮膚がんの初期病変は男性に圧倒的に多いです。

女性はお化粧することである程度紫外線をブロックしているのに対し、

男性は日焼け対策やケアが不十分なのに、アウトドアスポーツの機会が格段に多いです。

 

高齢化社会で光角化症が以前よりも増えてきていることを考えると、

男性も光老化対策が必要です。(男性日傘!!)

 

皮膚癌の発症要因の一つに幼少時期の日光暴露があります。

適度な日光暴露は否定しませんが、

若年者こそ適切な光老化対策が必要です。

 

 

 

日焼け止めの記号についても少し。

 

SPFはUVB(紫外線のB波)の防御指標。

SPFはUVBを照射して、皮膚が赤くなるのをどれだけ抑制するかを指数にしたもの。

 

PAはUVA(紫外線のA波)の防御指標。

PA:UVAによる皮膚の即時暗黒化(日焼け?)はUVAによるメラニンの科学的変化を示す。それを目安にしたUVAの防御指標がPA

 

SPFの指数は50や50+といった数値になりますが、

高いければ高いほど良いものではなく、

30+以上の製品を正しく塗ることが大切です。

 

サンスクリーンの種類:吸収剤と散乱剤

吸収剤(ケミカル)は紫外線を吸収して熱や蛍光などのエネルギーに変換して、紫外線が皮膚に浸透するのを防ぐ。

SPF値を高めやすい。白くなりにくく使用感が良い。

長時間、大量の日光に暴露されると、

吸収剤自体が原因となって接触性皮膚炎の原因となり、

一度そのような仕組みが出来上がると、

少量の光でも光感作が生じてくる危険性があります。

長時間、大量の日光の場合はケミカルは避けた方が良いですね。

 

散乱剤(ノンケミカル)は粉体によって紫外線を反射させ、紫外線が肌に入り込むのを防ぐ。

名の粒子の場合は光吸収作用も併せ持つと言われている。

肌への負担が少なく、敏感肌の人にも安全性が高いとされている。

 

サンスクリーンの塗り方、塗る量は?

必要な量を十分に塗っているか、

塗りムラがないかがポイント。

汗で流れたり、汗を拭くことでも取れてしまう可能性があります。

塗る量は顔であれば、手のひらにパール粒2つ分。

塗り方は1粒出して全体に塗り、

もう一回出して全体に塗るという方が、

塗りムラがありません。

塗る間隔は2時間起きぐらいが良いでしょう。

 

 

サンスクリーン成分入りのお化粧品で一度で済ますのは便利ですが吸収剤タイプのものが含まれていると、皮膚のトラブルを生じやすくなります。

お化粧をした上にサンスクリーンを塗る方が皮膚のトラブルが少ないです。