臨床栄養という月刊誌より。
●スポーツ選手の栄養管理の際注意する点
1,目的
2,競技特性
3,期分け
1,目的は増量なのか減量かで身体つくりの目的に合わせて内容は異なってくる
2,スポーツの種類によって、持久系、瞬発系、審美系などに別れる。求められる能力は多岐にわたる。(10秒ほどで決着のつく短距離、2時間以上はしるマラソン、瞬発力・持久力・技術力など)
3,目的とする試合、トレーニングの目的に合わせて強化訓練期、
試合期、オフ期、ケガなどによるリハビリテーション期。数日から数ヶ月単位で計画はたてられ、それぞれのエネルギー消費量は期分けによって変動する。
●料理の組み合わせ
スポーツ選手の献立の基本:主食、主菜、副菜、果物、乳製品の組み合わせ
主食:身体や脳を動かすエネルギー源となる糖質:
ご飯、パン、麺類
主菜:身体を作る元となるタンパク質:ミネラル、脂質を含む肉、魚、卵、大豆製品
副菜:コンディショニングにやくだつビタミン、ミネラルを含む:野菜、キノコ、いも、海藻類を中心としたおかず、汁類
果物:種類によってエネルギー源になる糖質が多く含まれているバナナやリンゴ、
コンディショニングに役立つビタミンCを豊富に含むイチゴ、キウイフルーツ、柑橘系
乳製品:身体を作る元になるタンパク質、カルシウムをふくむ:牛乳、ヨーグルト、チーズなど
エネルギー必要量は1200Kcal~6000Kcalと幅がある
1600Kal/Dコース:ごはん(150g)
みそ汁、おろしハンバーグポン酢添え、ひじきの五目に、インゲンのおひたし、フルーツヨーグルト、
2500kcal/Dコース:ご飯(250g)
みそ汁、煮込みハンバーグ、ひじきの五目に、インゲンのごま和え、フルーツ、低脂肪乳
4500kcal/Dコース:ごはん(450g)
みそ汁、煮込みハンバーグトマト風味、サバの塩焼き、ひじきの五目煮、インゲンのごま和え、フルーツ、牛乳
(少しずつ食品や味付け、品数を変えるだけで変化が得られます。)
変化をつける際は、3食の食餌にわりあてるのか、
補食として追加するのかの検討が必要。
味付けや調理法などでの調整(油を使う使わない)
卵や納豆、チーズなどの常備菜を準備しておくと便利。
*目の前にいる患者さんたちと異なる点*
スポーツ選手のかたは健常な状態をそれ以上優れたものにするため、
エネルギー源が一番にひつようになります。
高齢者のかたは健常とはいえないフレイル、サルコペニア状態から、いかに健常にするかで、カロリーより、身体を作る元となるタンパク質の取り入れがカロリーよりも必要です。
なぜか?
高齢になると食べられる量が限られてきます。
身体を作る元となる栄養素を先に摂必要があります。
もしくはカロリーを少量高カロリーのもで置き換えてしっかり摂ると言うことも大切です。
(良質な油脂、栄養補助食品(ゼリー、ジュースなど))
栄養素を車の組成でたとえると、
炭水化物はガソリンにあたります。
ガソリンにあたる炭水化物を先に摂ってしまうとおなかがすぐにいっぱいになって必要な要素まで取り入れることができません。
車で説明してみます。
パンクしている車(タンパク質不足で筋肉減少している身体)にガソリンだけ満タンという状態になります。
パンクしてる車で走行したらますます車は壊れてしまいますよね。
スポーツ選手の献立作成で第一にあげられる炭水化物は、
高齢者の献立作成では一番最後になります。
栄養学ではどうしても身体の構成要素で、
形のあるものが先に重要品目としてあげられますが、、
まず一番最初に必要なのは水です!!
あって当たり前すぎて忘れられがちな水分です。
水分を摂ることで細胞内で代謝がスムーズに行われていきます。
身体を健康に維持するのならまず水分を一番にしなければなりません。
汗をかかない日でも、
お花にお水をあげるように自身の身体にも一日1,5Lノンカフェインの水分(白湯、麦茶、ほうじ茶、水など)を摂りましょう。
消化管の動きもよくなります。
唾液、消化液の分泌も良くなります。
極めつけは便通が良くなって、すでに身につけられてあるデトックス作用です。
結局は水飲んでください記事になりました。
いわずもがながで失礼しました。