自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

睡眠危機社会?週末の寝だめは時差ボケを引き起こす!

 
<週末の寝だめは時差ボケを引き起こす>
週末の土日に一週間の疲れを取ろうとゆっくりお休みの予定のある方には、余計なお世話なお話しです。
 
週末朝寝坊が健康にかなり悪さを及ぼす事が判明しています。
専門的用語では”社会的時差ボケ”と称し、
睡眠の質を低下させるばかりか、
メタボリック症候群、肥満、抑うつなどの危険因子の一つとして注目されています。
 
数時間以上の時差がある地域間を移動して生じてくる時差ボケと大きく異なるのは、影響期間と健康への影響度。
 
社会的時差ボケは影響期間が長期的・永続的であり、
健康への影響が中等度から大とのことです。
 
いつもの起床時刻と就寝時刻のちょうど半分に当たる時刻(中央値)を比較します。
例)平日:就寝時刻→午前0時、起床時刻午前6時(中央時刻3時)
 休日:就寝時刻→午前2時、起床時刻午前10時(中央時刻6時)
平日と休日の睡眠時間帯のずれ→3時間
 
このずれを社会的時差と称し、
このずれが一時間未満の人に比べると、
2時間以上の人でメタボリック症候群を呈しやすい傾向がある事や、
3時間以上の人では希死念慮が生じやすい傾向がある事がわかっています。
2時間以上の社会的時差ボケがある方は積極的な睡眠習慣の改善が必要になります。
 
眠る時間がもったいないというくらい誘惑が多い時代です。
知らないうちに人間主体ではなく機械主体になってきている社会です。
世界の中でも日本人の睡眠時間がどんどん減ってきています。
もし朝寝坊が続き最近元気がないなという方は、
手始めに早起きの練習を少しずつしてみましょう。
 
公衆衛生5月号
中田先生、頓戸先生(睡眠が労働に果たす役割)より。