インターネットへの書き込みをすることが普通になれたのはごく最近の話です。
本業以外の世界を見るべく属したコミュニティは、
30歳近く年齢の離れた人達が大きな夢をもって参加していました。
場違いだなと思いながらもなんとかくっついて現在に至ります。
さてそのコミュニティでも成功した方はどんどん海外に出られ、
自由を満喫されていました。
いつかはと思いながら根っこのはった私にはすぐ行動することができないことから、
海外渡航時また外国での医療面での対応は現実はどのようなものなのか知るべく、
ある学会に参加しました。
その名を掲げて開業するわけではありません。
自らの勉強のために入ったのです。
すると狂犬病についてのお話が交わされていました。
日本ではペットとして犬を飼う場合には必ず義務づけられているワクチンに付随してくる名前としか今まであまり強く認識はしていませんでした。
大学病院の救急にいたときも狂犬病の治療には出会いませんでした。
(傷が土壌で汚染されたひとには破傷風のワクチンを数回打った事があります。全然別の話になりますが)
①今経済面で成長期にあるアジア全体ではまだ狂犬病に苦しんでいる国がほとんどである事。
②日本で用いられるワクチンの精度と同じものが必ずその国にあるわけではないこと。
③アジア内でのワクチンの流通は悪いこと。
④狂犬病にかかった犬にかまれても、地元の人はあまり心配せず放っておかれたりすることが多いこと。(田舎に行く時ほど注意が必要)
⑤治療に必要な薬がなく、他国まで行かなければならない場合もある事。
⑥ベトナムでは国内生産のワクチンがなく輸入に頼っていること。
⑦ベトナムにない場合はタイやシンガポールまで行かなければならないこと。
⑧フィリピンのある病院では犬にかまれ心配であるという人達が100人単位で毎日受診していること。
⑨医療従事者が知識があって必要な治療を使用としてもものがないためにできない場合もある事。
読めば読むほど日本の基準で守られている状態とは程遠いことがわかります。
外国に向かわれるみなさんにワクチンしてねというわけにはいきませんが、
まだ経済発展途上の国に行かれる場合には、
日本とは異なる部分が多く、
気を付けるところは気を付けていかれることが大切であると、
おばさんは思いました。
アジアに行かれる方は老婆心からの記事ですが参考にしてください。
詳しくはこちら、
狂犬病ワクチン 正しい知識と予防で安全・安心を! 及川医院 院長 及川馨