検査の月刊誌の題名になっていました。
ずいぶん前にも若い人達へのお節介おばさんの意見として書いたことがあります。
2017年の梅毒の感染者は5000人を超えたそうです。
これはじつに44年ぶりのことだそうです。
過去4年間の急激な増加を認めています。
患者は東京や大阪などの大都市圏に多く、
年齢分布として、
男性は20~40歳代の幅広い年齢層から届け出があり、
女性は20歳代前半に多いそうです。
女性の場合の年齢層は妊娠出産年齢に当たり、
出産時に生まれてくる子供への感染をいかに防ぐかが大切になります。
妊娠検診で必ず検査される項目なので、発見されればすぐに治療が可能です。
妊娠していない女性や経済的事情、日本への在留資格の問題などから妊婦健診を受けない妊婦も少なくないそうです。
口腔を梅毒の初発病巣とすることが多いことも最近の特徴で、
耳鼻咽喉科医や歯科医も梅毒の鑑別をしなければならない時代になりました。
経口避妊薬の一般化も避妊道具の使用の減少を生みました。
内視鏡検査の前にも血液感染しないように、
必ず検査しなければならない梅毒ですが、
防ぐには人間サイドが注意するしか手がないことが感染を拡大させています。
今は変だなと思った時点で医療機関を受診して、
抗生剤の内服によって治癒の方向へ向かいます。
むかしむかしの梅毒によって廃人のようになってしまうひどい状態は見られないそうです。
だからこそ薬を飲めば治る的な考えで予防を怠る行為を、
感染している人が行っているとしたら、
焼け石に水です。
きちんと治療を受ければ治る病気です。
自分のためにもパートナーのためにも、
変だなと思ったら早めに行動しましょう。