自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

冬のうつ(冬季うつ)

秋と冬に起こってきやすいうつ。

 

藤田医科大学医学部の内藤先生からのお話しです。

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冬、直射日光を浴びる時間が少なくなりやすい地域では注意が必要です。

内藤先生が経験された症例です。

ある男性は10数年にわたり、毎年冬季にはうつ状態に悩まされていました。

うつと冬季の日照時間と関係しているのではないかと考えた彼は、

光とメラトニンとの関係を研究していた医師に相談し、高度光照射を受けました。

すると何と数日間でうつ状態が劇的に改善したそうです。

冬季うつ病は、通常の抑うつ症状のほかに食欲亢進(炭水化物)、体重増加、過眠などの症状が生じます。

炭水化物の種類としては、白米、パン、パスタ、チョコレートなどの菓子類がほしくなります。

体重は3~5kg増えていきます。

過眠は睡眠時間の延長と日中の眠気の増加が同時に起こります。

このような抑うつらしくない症状は70~80%の人に認められるそうです。

(日本では40~60%と欧米よりも少ない)

冬季うつ病の時点有病率は、欧米では一般人口の1〜10%、わが国では2.1%と報告されています。                                  ただし、冬季うつ病は発症に日照時間が関係していることが明らかとなっていて、緯度が高い地域や冬季の日照時間が短い地域で有病率が高いとされています。                        

冬季うつが発覚しにくい理由として、

年末の業務繁忙期、期末試験などの時期に重なることが多いことや、

症状が軽症でも仕事上、学業上、生活上困難を感じていることがおおいのに、

春には自然寛かい(=自然と治る)するため受診を躊躇していることが多い。

また、不眠がなく食欲もあるため(うつでは不眠、食欲の低下が認められる)、

寒さのせい、年末で多忙、勉強や仕事で悩みがあるなどと理由が付けられることや、

自分自身がうつ病(特に冬季うつ)と思っていないことがあります。

 

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うつは栄養不足からの症状であると、

毎日の診療の中で不足している成分の処方を試みられて、

改善の有無を確認されている先生もいらっしゃいます。(*)

今年の冬はまだ暖かいとはいえ、

緯度の高い、降雪量の多い地域では生じてくる確率はたかくなります。

不足しているといわれる栄養素にしても太陽の光にしても、

自分の身体を守ることを一番にして寒い冬を乗り越えていきたいものです。

 

(*)精神科医の藤川徳美先生

やる気が出ない、イライラする、めっざめが悪い、ストレスでドカ食い。

→動物性の蛋白質で効率的に栄養を取る(お肉は毎日200グラム必要)

→女性のうつ・パニックは鉄不足

→卵は完全栄養食(毎日食べよう)

→精製糖質過剰摂取はがん・うつを引き起こす

→足りない分は鉄剤やプロテインで補う。

ビギナー向けとして

むかし理科で習ったTCAサイクル(細胞の中でエネルギーを作り出すサイクル)を上手く回して体の代謝を改善するために必要なサプリメントをあげられていました。

 

ビギナーコースとして、鉄、ビタミンB,ビタミンC,ビタミンE。

食事で不足だなと感じる方がいらしたら試してみてください。

 

 

うつ消しごはん―タンパク質と鉄をたっぷり摂れば心と体はみるみる軽くなる!