自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

骨密度

今日は骨密度を測定する機械が新しく入りました。

 

20年前と異なり患者さんの高齢化とともに、

以前なら行くことが気分転換になり楽しく行けていたはずの、

市内(ここから約40分)までの整形外科通院がつらくなって、

いつの間にか遠のいていることが多くなりました。

 

いつも毎日歩いて食欲もあるといわれていた方が、

ちょっとしたことが原因で転倒して骨折。

 

1週間以上の寝たきりで歩行が不安定かもしくはできない状態ま

でに陥ります。

 

今日はそんなことを経験されたお父さんもみえていて、

畑仕事に最適な天気の日に見えたのんきな数人の患者さんの骨

密度検査結果をお互いに確認しました。

 

すると骨折を体験してリハビリ病院でしっかりトレーニングをしてきたお父さんが何とYAM110%というものすごい良い値を示しました。(YAM=YOUNG ADULT MEAN 20~44歳の大人の平均値)

 

普通70代後半ではYAM70%台がいいところです。

 

そのお父さんは骨折して自分がこれほどまでに歩けなくなって

しまうのかと相当落ち込まれた時期がありました。

 

でも家族の支えや、ちょうど急性期から慢性期に移行する時期

に必要なリハビリ訓練を受けることができるシステムが稼働し

ていたことで、早速そちらを利用されました。

 

ふらつきは少しあるけれどほぼ以前と変わらないお元気な歩き姿になりました。

 

食事も高タンパク質の栄養補助食品を摂取されています。

 

最高点をたたき出したお父さんとは反対に、

 

一番低い値はYAM58%でした。

骨折の危険大の領域です。

 

一人暮らしのお父さんです。

 

お話しを聞いていくと、食事摂取量が以前より少なくなってきていました。

 

昨日も高台にある集会所まで行くことできず、

 

参加しなかったと歩くときの息切れも訴えられます。

 

普段ほとんど運動されていません。

 

外出もしていない為紫外線も浴びていません。

 

以前は山仕事や大工仕事をまめにされ、

おくさんに体調を心配されるくらい働き者の方でした。

 

デイサービスに誘っても、

 

昔ながらの「男は黙って、、、」のタイプなので素直に受け入れてくれません。

 

娘さんに食餌内容の確認をしてもらい、

栄養補助食品取るようにお願いしました。

 

あと下肢筋トレの説明をしました。

 

一人きりでぼーっとテレビを見ているときでもできる運動です。

 

骨粗鬆症のお薬もいろいろな種類のものがあり、

毎日内服するものか1週間に一度、一年に一度という超便利なお薬もお目見えしています。

 

骨密度の検査結果から使用するお薬も変わってきますが、

 

ポイントを押さえて食事に気を付けたり、

運動を毎日少しずつ行うことで、

高齢になっても若い人と同じくらいの骨密度を維持することができます。

 

日に当たらない仕事をしている方や、運動不足の方。

 

食餌の内容が少し偏っているなあと不安を感じられている方は

一度どの年代でも骨密度測定してみてください。

 

若いから大丈夫という前提は最近はあてになりません。

 

もちろん運動や食事など気を付けている人は大丈夫でしょう。

 

日常的な自分の身体のことまで気を回すことのできていない人が増えています。

 

健診のオプションで受けることができるはずです。

 

今一度自分の身体の骨格の耐震性じゃないけど耐劣化性を確認してみてほしいです。

 

そこからでも改善はできるからです。