自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

身体を作るための一勝×一生

選手権で何連覇もしているラグビー部の取りくみがかいてありました。

主に食事のあり方が考えさせられました。

 

[:contents1.自分でできる力:セルフ力

2.戦略的トレーニング

3.血液検査・信愛組成kっかの見える化

4.リカバリーのタイミングを逃さない

5.行動変容促す「やってみよう」と「できそうだ」]

 

1.自分でできる力:セルフ力

試合で良いパフォーマンスを発揮し勝利を得るためと、

卒業後に自分のスキルとして活用していくために、

選手一人一人の今だけでなく未来にもフォーカスした取り組みの一つとして自分でできる力が前提とされていました。

 

いくら周囲がお膳立てしても、

それを生かしきれるかどうかは選手次第なためです。

 

具体例では食事に関しては、

トレーニング強度に合わせての捕食のタイミング、

リハビリテーション期間における食事の内容、

オフの日の食事には何を選ぶのかなど、

様々な状況において自分の状況を的確に分析し、

自身の食事のタイミングや内容を選択できるセルフ力が求められています。

 

2.戦略的トレーニング

 

体つくりいおいて日々のトレーニングで身体を追い込むことが大事になりますが、

オーバーワークによって生じるオーバートレーニング症候群や疲労骨折などのリスクが高くなります。

 

そのような事態に陥らない為に、

選手一人一人の運動強度やコンディショニングを正確に把握したうえでのトレーニングがなされています。

 

たとえばGPSでの運動強度の把握。

 

毎朝詳細な体調や各部位の痛みの程度の把握。

 

(疲れた感じや、食欲の有無、疲労骨折を生じやすいところの圧痛の有無の確認→各自のスマートフォンから毎朝登録しているとのこと)

 

3.血液検査、身体組成結果の見える化

 

定期的な血液検査をおこなって異常値が見られた場合の対応。

 

(専門医への紹介の必要性など早急に考慮して動くとのこと。)

 

血液検査の結果より栄養士から選手一人一人に対し、

自身の食事の取り組みや、

コンディションに応じてどのような取り組みが必要かなどを検討させているそうです。

 

選手へのフィードバックとしては、

筋疲労状態、鉄栄養状態等についておこなっており、

鉄分不足の傾向がある場合には、

改善しなければ貧血や疲労骨折を生じやすくなること。

 

食事量が十分に取れているか、

タンパク質や鉄を多く含む食品の摂取ができているか、

鉄の吸収を助けるビタミンCは同時に取られているかなどの検討がされています。

 

増量(+10kg)による身体の強化は重要な改善点にはなりますが、

計画性のない増量はスピードやスタミナの低下をきたし、

パフォーマンスの低下につながります。

 

各選手が自分にあった身体作りの目標設定を行い、

その目標に向けて日々のトレーニングや食事の取り組みがキチンとできているかを評価していきます。

 

その評価の指標としては、

身体組成(体重、骨格筋量、除脂肪量、体脂肪量、体脂肪率)計測を毎月行って互いに情報交換して、

自分の現状把握とともに、

チーム内で目標とする選手と比較するなど各自のモチベーションアップにつながる形が取られています。

 

4.リカバリーのタイミングを逃さない

 

毎日のセルフチェクとして体重測定は毎日行われており、

体重の変化は自分の目指す身体作りができているか、

トレーニング量に対して食事量が足りているかがわかる指標となっています。

 

練習の直前直後に体重測定を行い、

その変化を確認することで練習中の水分補給が適切に行われているかセルフチェックすることができます。

 

減少量が大きい選手には個別指導があり、

練習中の適切な水分補給についての指導が行われているそうです。

 

練習後の身体は、筋肉がダメージを受けているうえに、

エネルギーが枯渇しているため、

この状態から早急に回復させることが重要です。

 

特に練習直後の20分間は、

身体がダメージからの回復(リカバリー)へ向かうタイミングとして非常に重要だそうです。

 

練習前にプロテインを各自用意しておき、

練習後速やかに摂取できる体制を整えて事なきを得ているそうです。

 

合言葉は「体重測ってすぐリカバリー」

 

5.行動変容促す「やってみよう」と「できそうだ」

 

選手へのアプローチに際し、

「やってみよう」「できそうだ」と思わせることを大切にしているそうです。

 

定期的に行う栄養指導では知識の提供だけではなく、

選手の行動変容につながる対応も行っていて、

日常生活の流れの中で、

どのようなタイミングで捕食を摂取すればいいのか、

冷蔵庫にはどのような食材をストックしておくとよいかなどアドバイスし、

安価でもボリュームがあり栄養価に富んだ自炊メニューの提案なども行われています。

 

最初の基礎作りとして、食事ノートを活用して個人指導して行動変容がなされる働きかけがなされています。

 

毎日の行動として当たり前のことにするべく、

一つ一つは小さな取りくみであってもコツコツと地道にやりきることをモットーに行って いるそうです。

 

組織に所属していない個人からするとあまりにも恵まれた環境での行いに見えますが、

自分でも行動できそうなところがあります。

 

ラグビーの選手でなくても、

これからの時代を生き切る手段として必要な内容に思えます。