自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

70代骨密度改善しました。

高齢者の多い当院外来。

数年前まで数十分車移動され整形通院を頑張っていらした何人かの方が、

当院に湿布を希望することが多くなりました。

(腰、肩、膝が多いです。筋トレ、ストレッチやタンパク質の重要性等お話ししてはいますが診察室を出てしまえば馬耳東風の如しの現実です。年を取ったのだから仕方がないとあきらめが強く感じられます。自力で運動できないのであれば他力でお願いしてみるようにもお話ししています→整体院受診、訪問リハ指導など)

訳を聞くと今は整形通院していない、もしくは回数が減ってきたとのこと。

骨粗しょう症対策の内服は継続しているか否かの確認をすると”いいえ”のお返事。

これはこちらで見ていく部分と骨密度測定できる機器を購入したのが去年のこと。

一年立ってどのくらい改善したかなと再検査を先日してみました。

 

すると今年の夏は暑かったためか、

いつも行う散歩が不十分であった方以外はほとんど全部改善していました。(去年より

数パーセント上昇の程度ですが)

70代や80代になっても良くなるところがあるということは本当にうれしい話です。

骨粗しょう症を改善する優しい内服は必要ですが)

栄養十分な食事、運動で筋肉は維持することは可能なはずですが、

現実は目標地点までうまく誘導できていません。

 

年寄りだけの話ではないのが骨の怖いところ。

骨粗しょう症の予防には若いころに運動と栄養などの日常生活で最大骨量(PBM:

PeakBoneMass)を高めて(骨貯金)、骨量が目減りする将来に備えることがもっとも重要な事だからです。

骨貯金が少なければ早期から簡単に骨粗しょう症になりやすくなるのです。

 

骨発育のピークは一生に二回。

一つは1~4歳。二つ目は10.5~14.5歳。

やく10~14歳の4年間に成人の骨密度の26%を獲得することや、

18歳時に大腿骨や腰椎の最大骨密度が最大になるという日本での結果も得られています。

骨貯金にはジャンプして着地するなど、骨にかかる力学的負荷の大きい荷重運動が必要です。

WHOのでは15~17歳の子供や未成年者に対して持久力、筋力、骨の健康のために、一回当たり60分の身体活動を毎日(!)行うことが推奨されています。

他にも有酸素運動60分毎日(!)、骨や筋肉を強化するための高強度運動を週3回(!)行うことも同じく推奨されています。

最大骨量を獲得するためのカギとなる栄養素:カルシウム、タンパク質、ビタミンD

EPAが含まれている魚油、DHAなどが含まれている紫蘇、荏胡麻、大豆油。

高齢になってからの骨粗しょう症発症リスクを少しでも減らすために、

若いころからの意識的なこのような食材の摂取が勧められます。

 

女性の場合は閉経によってエストロゲンの分泌の低下により、

骨密度の低下がより進行してしまいます。

閉経後早期に急激にもっとも骨密度が低下する時期に適切な女性ホルモンの補充治療をすることで骨密度の低下を遷延することが期待されます。

日本では大腿骨骨折(近位部)は80代の女性が一番多く37.5%、次に多いのは90代で20.5%。

国際医療福祉大学:太田教授のお話しより 日経メディカル12/2017)

 

事が起きてくるのは80代になってからのことなのですが、

自由に動ける老後のためには若いころからの骨貯金が必要になるのです。

お薬でも少しは改善してくれますが、

日々の食事をしっかり意識しながら骨貯金するほうがお安く安全です。

赤字の部分の食品を毎日一つ意識して食べてみてください。

  

 

知識経営の現在に必要なもの

 

イノベーションの知恵

イノベーションの知恵

 

ある勉強会で紹介された本です。

全部いつものように書き込み紹介するのは大変なので(!)、

心に響いた部分を書き込みます。

 

堅苦しい言葉がならんでいますが、

今まで手を広げてきたスピ系の要素も少し感じました。(マジめなひとごめん)

 

一つ一つの積み重ねがなければ奇跡は生まれない。(これは目標提示型の逆算方式の目標達成とは真逆のあり方です)

変革の出発点は明確な目的を設定する事(でも目的は作らねば方向性が定まらない)

最初は型にはめ守破離で自分のあり方に変えさせる。

課題研究が続けば知識集積力も高まる(現場主義)

生徒の自己実現を通して教師も自己実現を果たす。

個別具体(ミクロ)と普遍(マクロ)を結びつける目を持つ。

既存のモデルがなければ答えは自分の中にしかない。

追い詰められた状況が人を強くする。

勇気と情熱は直接経験から生まれる。

パワーシャベルではなく、スプーンで山を崩す発送をもつ(ベビーステップ)。

分析的戦略では対応できない課題を物語戦略で解く。

イノベーションは動きながら考え抜くことで芽生える。(→死ぬこと以外かすり傷の内容と一緒)

葉っぱを売るのではなく、葉っぱが使われる場面を売る。

80歳のおばあちゃんがパソコンを駆使し仮説検証のサイクルを回す。

個がひかれば全体が光る。

物自体の価値は5%で、残り95%箱と作りで決まる。

みえない文脈や関係性を見抜く力を付ける。(きっかけは強い好奇心!その強い好奇心を生み出すのは強い目的意識)

分脈を見ぬくとタイムリーで最善の判断ができる。

偶然の出会いを活かすために踏み込んで行動する。

大きな反対がなければ了解と解釈して見切り発車する。

地元に受け入れられるよう地産地消のストーリー作りをする。

異質なものと結びつくことで新しい知を創発する。

偶然を必然化するにはリーダーの踏み込んだ行動力が重要。

来るもの拒まず取り組む文脈連鎖能力で運をつかむ。

偶然の中に普遍性を読み取るには強い目的意識が必要。

組織が自己組織化すれば偶然は必然化する。

いま、ここの経験の共有が場の基盤。

 

 

人はある存在ではなく、なる存在である。

私たちを取り巻く環境を共に共創する場ととらえると、

一見関係ないものが関係しあう知の生態系が生まれます。

 

世界をものとしてとらえる見方と、コトとしてしてとらえる見方。

 

世界はものではなく、具体的なことがその都度、連続的に生成消滅するプロセスこそが世界のあり方であるという見方。

 

知識経営の時代にはすべてを関係性の中でとらえるコト的な認識の仕方が求められている。

人間はある存在(安定した)ではなく常に生成していく(変化していく)のほうに目を向けて、常にプロセスでとらえる。

 

であるの世界➡男である、部長である、営業部である、外国人である。

既存の役割関係や固定した意味合いが全面に押し出されます。互いにあるがままに関係性を結ぶことは難しくなります。

 

になるの世界➡人は人との関わり合いを通じて、絶えず自ら生成し続け、何かになっていくと考えます。障碍者であっても人との関係性の中で様々なことを生み出し、生成し続ける。

 

 

ものの向こうにコトを見ると、だれもがなる存在へと変わる。

 

人間は現場で動きながら考え抜くと、物の向こうにコトが見えてきます。

 

同じ現実でも客体を傍観者的に対象化するリアリティではなく、

主客未分で自ら文脈に入り込んでアクチュアリティを感じ取る。

 

はっきり言ってスピ系と同じ内容にみえます。

最先端とはいかないまでも現場では利用されている考え方です。

 

 

死ぬこと以外かすり傷 

 

死ぬこと以外かすり傷

死ぬこと以外かすり傷

 

 

 

50代半ばの私が読んでも役に立たない若い人向けのものですが、

精神だけは若い振りすることができるので一応読んでみました。

 

息子を杖替わりにして生きてきた分、

必要な時の息子の情報源として役に立ちたいという気持ちもあります。

(ほっとけクソババーという声がどこからか聞こえてきますが)

 

なんだかんだ言ってこちらに(インターネット世界)来たのは息子のおかげです。

さいころからのいじめ問題で悩んで来れました。(はい、人生ありがとうです)

 

 

 

インフラが整っている現在、

「今の若者はチャンスだ!」から始まり、

インターネットを酷使して人生生きていけるぜ的な文章。

 

 

考え方➡予定調和を破壊せよ。

 

トラブルに身を投げてバカなことにフルスイングする。

 

安全安心を破壊せよ。

 

言ってはいけないことを言ってしまえ。

 

商売のやり方➡自分の手で金を稼げ。

 

自分に何万円の値札をはるか?

 

誰も行かない未開を行け。

 

帰る場所がある人間に人は熱狂しない。

 

個人の立たせ方➡名前を売れ。

 

恥をかけ血を流せ。風呂敷を広げろ。教祖になれ(コミュニティの構築?)

 

仕事のやり方➡手を動かせ、

 

今やれよ。

 

スピードスピードスピード。

 

量量量。

 

熱狂に出合うための自然消滅のススメ。

 

何か一つでトップになれ。

 

変わり続けることをやめない。

 

人間関係の作り方➡癒着せよ。

 

目的だけをにらみつけろ。(目標提示の逆算方式)

 

生き方➡熱狂せよ。

 

数字から逃げるな。

 

自分の身体で実践する。

 

読者や業界人の評価などいらない。

 

この世に受け入れられない才能を愛する。(♡)

 

努力は夢中に勝てない。

 

バカになって飛べ。

 

目次だけ(全部ではありません)書き込んで見ました。

ルールが変わる。

無知こそ武器だ。

考える前に飛べ。

 

母が作る安全地帯などなんのその。

男一匹勝負してやろうじゃないかの意気込みです。

♡マークは親ばかの私が一番気に入りました。(汗)

 

 

 

 

 

原田方式の全国波及の陰陽

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先日とても有名な夢実現を指導する原田先生のお話しを聞く機会がありました。

大阪の環境があまり良いとは言えない中学の陸上部を日本一に導いた方です。

その方法が評価され大企業や今人気の野球選手とのつながりがある事も知りました。

ガラスの天井がある世間への一撃としてはとても良い方法です。

ただこの方法が社会的超弱者を救うために行われていたことはあまりご存知ない方も多いと思います。

同じ地域の金持はほかの中学に行けるのに俺たちはいけないと入学式にくる劣等感まみれの子供たちをどうしても助けたいという強い気持ちが底辺にありました。

原田先生が愛情をたっぷり注ぎこまれてきたことを感じました。

大阪は選択の余地があります。

とんでもないお金もちも存在するでしょう。

中学の陸上部の活動ではなく日本一によって将来を約束されるコースへの特急券として部活動を認識して中学生にしてプロのあり方を指導されていました。

そのプロのあり方はそんじょそこらの部活動とは雲泥の差が出てきます。

そして確実にその目的には到達する手法でした。

 

「そうかこの方法で部活動が重視される学生生活になったのだ。」と遅すぎましたが気が付きました。

 

息子が中学生の時に強く感じました。

原田先生も公立の中学の先生でした。

一生懸命な先生ほど実際に(社会的に)困っている人にしか手を差し述べることができないのです。

そうしないとその子がおぼれてしまうから。

先生も疲弊してしまいます。

グレーゾーンは手を付けないのです。

自助努力するしかありません。

 

私の息子はその中途半端な部類に属していました。

母子家庭ですがお金には困っていません。

先生が可愛がり救済していた相手の子供さんに毎日相当やられていました。

中3の時は毎日からかわれ暴力も振るわれました。

暴力を振るわれた時学校の先生は(校長先生、教頭先生、養護の先生が対応、担任は出張中。)頭部CTを取りに行き問題なしと事をおさめさせました。

私は泣いていたので何ともなりません。

(**頭部打撲:その時だけCTを取って安心ではないのです。24時間は傍らに誰かいて意識消失などの有無を見ていなければならないです。また数か月後に血腫ができてしまうこともあります。頭部打撲は急性期と慢性期と二つ経過観察しなければなりません)

医者でも男でなければ目の上のたん瘤および面倒な存在なのです。

コミュニケーションのなさが原因であったと思いますが、

仕事大事でやっていたのだけなのに、何も威張りくさっていたわけではないのに、

自分の心の鏡が周りに映し出されたいたのだと言われればぐうの音も出ません。

 

息子の同級生は卒業式の前日になって初めてそのいじめていた子に対していい加減にやめろといったそうです。

私の息子をいじめた子ら、傍観してた周りの同級生は私は今でも大っ嫌いです。

仕事ではその同級生の家族を相手にしています。(公私は分けました)

何事もなかったかのようにみえた場合は満面の笑みで対応しています。(大人ですから)

むしろどうだといわんばかりに見えることがある時期多かったです。

なぜこちらを打ち負かさなければならないのですか?

何か悪いことしましたか?

私は仕事で地元を守ってきたつもりでいましたよ。

だからあの時のあなたが先生になられるのですねと見つめ返します。

 

 

いじめられた時にどうすれば相手を侮蔑できるかの方法を歴史漫画本から拾い上げ実行してしまった単純バカな息子です。

(悪口を言われからかわれた際につばを投げつけたという!!弱いのにさらにいじわるされてしまうことを考えずに行動する馬鹿者です)

 

家庭では母が仕事で忙しく当時受けていたいじめのことも事後報告で予防することができませんでした。(本人からは一切情報提供なし)

みんな苦しくても運動部で頑張っているところ、

(それこそ原田コースに乗っ取っての毎日厳しい練習、プロへの道なのです)

息子は一人文化部。

それがいじめの原因なのかもしれないし、

医者の息子だということもいじめの原因であったかもしれません。

お金がある程度あると田舎では悪という烙印の色眼鏡で見られてしまいます。

子供が初めからそう思うのではありません。

その家庭の会話の中でこちら側を悪とする会話が流れていなければ思いません。

 

 

必ず運動部に入ればいじめが待っている田舎の環境。

私が運動部入りを避けていました。

予防対策を講じたつもりでいました。

(現在生きているので死は回避しました。)

同じ小学校でも高学年になるといじめがあったのに、

数か所の地域が合併してなる中学では風評被害もどきだけで目を付けられると思いました。

(心配しすぎてそのイメージで具現化したんだよとスピ系の方に今だったら指摘されてしまうのかもしれません)

地元の運動指導者への信頼を持つことができませんでした。

偏見持ちすぎかもしれませんが、

子供が小さいときの運動会や季節の行事の時に見かけてしまったいろいろ。

自分の身うちには親切は当たり前だけれども、

むかしの恨みを子供に晴らすという情けない大人の姿を何度となくみてきていたからです。(田舎だからこその行為なのかもしれません)

自分の子供にはいいお父さんなのです。

でも片親であったり環境が恵まれていない存在へは平気でからかい、

ふざけつつおやつを取るお父さん。(相手はまだ未就学児)

悪ふざけに過ぎないのかもしれませんが私はこういうことを影でする大人もいるのだとしっかり心に刻み付けました。

 

いじめたほうは忘れてもいじめられた方はわすれません。

 

だから安易に弱い立場の人をからかい、トラブルを招く行為には、

目が留まり被害が及ばない範囲で事を中断しようとする傾向があります。

 

今となってはそれが災いしたのかもしれません。

美術の時に書いたナイフの絵がきっかけで、

高校受験前にADHD判定の試験を受けてみないかと(すべてのトラブルのもとはここにありという勢いで)おすすめされたのも、

学校に協力的でない家庭の場合は心からの頑張れの声掛けでなく、

自分たちの仕事の範囲外におしやろうとする感じを受けました。

(その先生方からしたらモンスターマザーだったのかもしれません)

助けてほしいからこそSOSたくさん出したのに届きませんでした。

その美術の担任の先生は目と口が描かれていない中学生をたくさん描かれた絵で賞をもらっていました。

 

今日はなんだか雨続きで思いだしたり考えていたこと書きました。

人生勝ち組になるための原田先生方式を素直に受け入れることができない負け犬の遠吠えでした。

 

 

 

 

 

 

変貌する感染症

変貌する感染症(サイエンス10月号:M.W.モイヤー)

 

日経サイエンス2018年10月号

日経サイエンス2018年10月号

 

 


所得格差とインフラの老朽化が原因?
感染症が都市部の貧困層に広まり始めた時そこでとどまらないという現実。
都市人口の増加(過密状態)、公共交通機関の利用、旅行者の増加などにより、
アメリカ全体が混み合った病原菌流通市場の体を示している。
都市インフラの変化の一つとして、
ビルに空調を提供する巨大な冷却塔はレジオネラ症の原因となる細菌にとって理想的な繁殖場所になる(日本でもずいぶん前に24時間温泉という名前で売り出されたお風呂の水を循環させる機械が温床となり発症した病気です)。
換気の悪いビルの構造も原因となり、換気がきちんとされないと、
壁面や室内の空気のよどんだところに細菌が集中する。
水道管の老朽化により、漏水や破断による微生物汚染が増えている。
このような原因(要因)は社会的・経済的なものであり、
生物学的、医学的なものではない。
しかし社会的問題がどのようにして感染リスクを高めるかの研究はほとんど存在しない。(!)
感染症の元が貧困層にあるとしても、
ひとたび感染症が広まるとどの層も感染を免れない。
性感染症も職層の垣根など気にもとめない。
アメリカでもあらゆる層でも増えていて、アメリカのあらゆる集団で起こっている。
現在の性感染症患者数は米国市場最多である。
都市の建築物に潜む危険→香港で起こったSARSの現場となったアモイ・ガーデン。
(33階建ての高層マンションが19練林立している。)
下痢症状のある患者がそのビルの一つでトイレを使用したのち、
同じビル内の住人が同様の下痢や筋肉痛を訴え感染が発覚。
他の練でも出現し、全部で222人がSARSと診断。
そのうちの42人が死亡。
このビルの特徴としては同じビル内の浴室が垂直の配水管でつながってて、
こちらから枝分かれして各戸の水回りの設備に接続されていた。
U字ストラップで水がたまることでネズミや虫の進入、下水の臭気の混入を防いでいたが、
一部U字ストラップが水でシールドされないところがあり、
そこから患者が用足した際に汚染された便の飛沫がこのU字ストラップに到達して、
その後換気扇の使用によって汚染された飛沫が他の住戸に流入
インフラの上水、下水、空気がどこに行くのかそしてそれらが途中で汚染されるかどうかは都市の設計次第。
部屋の換気が十分でなければ病原菌の混じった飛沫は時間とともに高濃度化する。
省エネの推進で換気をおさえる取り組みは感染症予防以外の面では賞賛すべきものではある。
都市における廃棄物管理も悩みの問題で、廃棄物のあるところには病気を媒介するネズミがいる。
ボルティモアで検査したラットの65%がレプトスピラ症に感染。(2007年の研究)
ネズミの尿を介してヒトが感染する細菌感染症。(腎不全や肺出血を引き起こす場合がある)
かえりみられない熱帯病として、都市部では貧困層にサシガメという昆虫にかまれると感染するシャーガス病(これが直接原因として毎年3~4万人の心臓疾患、心不全を発症)
脳に条虫が寄生して痙攣発作を生じる神経嚢虫症(毎年1000人入院)
ほとんどの医師は寄生虫感染症や熱帯病についての訓練を受けていない。そうした病気が広がっていることに気がついていない。
トランプ政権の2019年会計年度予算案では現行の性感染症および結核予防プログラム(HIVウイルス肝炎のプログラムを含む)から4300万ドルが削減されている。公衆衛生準備対応プログラムからは7億400万ドル、予防接種、呼吸器疾患プログラムからは4400万ドル、新興感染症および人畜共通感染症プログラムからは6000万ドルの削減。
感染症アウトブレイクの発生時に即座に対応する現場も予算削減に悩まされている。
A型肝炎が流行しているデトロイトでは心ある医療従事者が週に3日だけだが、
ホームレス人々に支援するセンターで弱者を守る活動を続けている。
薬を渡し、質問に答え、軽食を提供し、滞在者に最近の調子を聞く。
センターにいる人全部のニーズに対応することは難しい。
社会的弱者からリソースを奪えば、彼らの間に広がる感染症の勢いを強めてしまうことになる。

ブラックエンジンとホワイトエンジン

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昨日かいた記事に続けてシンクロ情報です。

 

中高年向けの健康情報のネタを求めて気になる本や雑誌を購入しています。

積読になることが多いのですが、

患者さん向けに紹介したく読みこんだところ、

上記のホワイト&ブラックエンジンのことが記載されていました。

大脳辺縁系の感情の処理を行っているところのコントロールがいかに大切かという内容ですが、

ブラックエンジンは恐れやプレッシャーによる動機を源とし、

ホワイトエンジンは信頼や貢献による動機が主体となります。

ブラックエンジンの特徴として全身に力を入れ常に頑張って一生懸命走っている感じです。瞬発力があり効果はテキメンです。

期限が明確であれば効果的ですが、何時終わるかわからない場合だとガス欠になり、

燃え尽き症候群をきたしてきてしまいます。

ホワイトエンジンは信頼や貢献、相互依存、助け合い、共生が前提にあり、

達成時や感謝された時の満足感のある喜びから意欲が駆り立てられます。

瞬発力はありませんが、長い人生を支え続ける持続力に勝ります。

 

昨日はある一場面を切り取っての対応になってしまい、

お互いに不幸な結果をまねいたのですが、

異常に攻撃的な人や目立ちたがり、ネガティブな事をせざるおえない人は、

ホワイトエンジンの使い方を知らずにブラックだけできてしまったのかもしれません。

中高年になったら、脳を馬車馬のごとく鞭で打ち続けるのではなく、

守っていかないとストレスが増えます。

すなわち余計な病気を引き起こしてきてしまう原因にもなるわけです。

 

さて脳を守るために推奨されていた毎日ノートの項目だけかきましょう。

考えるわけでもなく、ひねり出すものでもなくただ事実を淡々と書き込みます。

 

①日付(脳幹)

②体重(脳幹)

③血圧(脳幹)

④睡眠(脳幹)

⑤歩数(脳幹)

BMI(脳幹)

⑦食事の記録(脳幹)

⑧天気・気温(脳幹・大脳辺縁系

⑨TODOリスト(大脳辺縁系

⑩音読(大脳新皮質

⑪運動(大脳新皮質

⑫外出(大脳辺縁系大脳新皮質

⑬コミュニケーション(大脳新皮質

⑭外の世界のメモ(大脳新皮質

⑮自分のためのメモ(大脳新皮質

(。。。)はそれぞれ書き込むことで脳内の場所が守られるところです。

 

一日の終わりにノートの半ページを使い書いてみませんか?

 

 

 

百花繚乱

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今日はずいぶんと昔にお世話になった女性が見えました。

私と同じくらいつらい人生の荒波を受けた方です。

私もそうありたいと思うくらいこまやかで優しい方です。

待合室のほうでにぎやかな声がしてきました。

いつも明るく元気なお母さんもきていました。

その方も久しぶりにお会いできたとのことで喜び勇んでご自身の子供さんのお話しをされていました。むかしお世話になったそうです。

お会い出来たから、お世話になったから、

まっすぐな元気なお母さんだからこその行動ですが、

みんな同じように人生がスムーズに流れているわけではないことをご存じありません。

知っていたとしてもあえてその傷に塩を塗りこめるようにご存知ないかのようにふるまわれます。(私にはそう見えた。自分の立ち位置を少しでも優位にせんがため?)

 

努力家で、頑張り屋さんで、ある程度お元気で、

御主人もご健在、子供さんみんな立派に育ちました。

 

田舎に住む事情をもつ何かしら脛に傷を持つ住民とは一味違う存在です。

 

むかしは違ったからこその今なのかもしれませんが、

この方は弱いところをこちらには一切見せてくれません。

 

そんなお母さんの自慢情報の嵐を受けていたら、

あの優しい女性は自宅に戻ってから泣いてしまうのではないかと妄想が働いてきてしまいました。

 

ついついやってしまう患者さんこれじゃ減るよ事件。

 

毒舌気味で超強力なお母さんには今までは誰も何も言わず嵐が通りすぎるのを待つばかりでした。

でもこの時だけは私はとち狂っていたのだと思います。

 

あのがむしゃらお母さんに注意をしたのです。

 

「お母さん。みんなお母さんのように順風満帆な人ばかりではないのです。

そんなに自分のことばかり大声でお話ししないでもらえませんか?」

 

もっと厳しく言ってしまったかもしれません。

 

もうそのことで「そんなこと言われるんでしたら、もうこちらにきません。

お世話になりました。」と灰色寿限無みたいな顔をして出ていかれてしまいました。

 

高齢化で元気な人であればいいというのは肉体面だけです。

人生のどこかで嵐にも負けずに来れた根性は見上げたものですが、

他の人の気持ちをくみ取る細やかさが失われてしまいます。

人の気持ちを察するやさしさがないのです。

お互いによく頑張ったねと励まし合うことができないのです。

 

自分が自分がで来たからこその栄冠をいくつも手にされてはいます。

あえば機関銃でずばばばばっと攻撃されてしまうのであれば、

仲良くなるのは難しい。

あっ、そういう人ほど権力者にはニコニコ笑顔ですね。

こちらが心配することではありませんでした。

脛に傷を持つ私自身も元気すぎるお母さんには今まで屈してきていましたが、

今日はとうとうやってしまいました。

 

行動変容を学ばなければならないのはこの私です。

 

山の中に往診に行った帰りの野草です。

我さきに日の当たる場所を追い求めて蔓が絡まり合っていました。

その先にある百花繚乱なのだなとしみじみ見つめながら写真を撮りました。