風邪の罹患に関する要因と生活習慣という名目の研究(私の訳:風邪にかかりやすい原因追及)がなされていました。
神奈川県立保健福祉大学大学院保健福祉学研究科の柴田みちさんという方のお話です。
2007年に健診を受けた40~79歳の健常者3万9千人強の方のデータから得られた結果です。
自己申告による風邪への罹患しやすさ:
(Self-reported Predisposition Common Cold:SPCC)と各種条件について検討しています。
結果:風邪に罹患しやすい人達に見られる結果と条件
- 白血球数、血清ALT(GOT)が有意に高い。
- HDL-C(善玉コレステロール)と睡眠時間は有意に低かった。
- BMI23.0~24.9に対し、他のBMI群は有意に関連していた。
- 睡眠時間では7時間に対して5時間以下(短時間)が有意に関連。
- 飲酒では飲まないに対し飲むが有意に関連。
- 運動では低頻度の運動に対して運動しないが有意に関連。
- 食習慣では3食規則正しく食べるに対して、欠食あり、不規則で優位に高く、不規則かつ偏食が最もSPCCの割合が高かった。
感冒罹患に影響する症状および生活習慣の改善により風邪の罹患や重症化予防につながる可能性が示された。
改善への道:
1.睡眠を5時間以上とる。
2.アルコールは控えめに。
3.運動を定期的に行う。
4.食事はなるべくきちんとバランスよく食べる。
5.BMI25前後 の体重を維持する。