2020年のオリンピックに向かってどんどんスポーツの分野が今まで以上に取りあげられてきました。
いけいけどんどん的な感じがしなくもないのですが、
世界的な催しですから仕方ありません。
プロ級のアスリートの方たちなら、運動のちの対策も、
整えてくれる環境や人が存在します。
でもアマチュアの方や、
あおりを受けてスポーツをしたくなった層には、
スポーツのちのフォローアップが欠いています。
いつもいつも疑問でしたが、
やっとそれに該当する答えを見つけました。
国際武道大学体育学部体育学科の山本利春先生の記事です。
運動によって生じる疲労の種類は4つ。
①エネルギーの枯渇→ATP枯渇、貯蔵グリコーゲンの枯渇
②筋緊張・筋損傷→柔軟性の低下、炎症反応、再合成
③生体内恒常性のアンバランス→脱水、体温過上昇
④中枢(脳)の疲労→セロトニン減少、脳内グリコーゲンの枯渇
筋肉だけでなく脳も疲労しているのだそうです。
③はよく野球選手が肩をアイスノンみたいなので冷やしてますよね。
さてそれぞれどのようにあ対応していくのかは3つ。
1.補給→栄養補給、水分摂取
2.循環させる→軽運動、ストレッチグ、マッサージ、交代浴、着圧ウエア、アクティックリカバリー
3.整える→睡眠、アイシング、アイスバス、交代浴、ストレッチング、マッサージ
というように厳しい練習をした後は局所だけ着目するのではなく全体を見渡しながら行っていかないといけないようです。
それぞれマッサージする、ストレッチなどするとなれば時間がかかります。
睡眠だって朝練とかあればみんなたぶん寝不足気味です。
ふらふらになりながらやる部活動の時代ではないのですね。
今まで疑問に思っていたフォローアップの内容ですが、
疲労によって低下するパフォーマンスは以下の通り。
・筋力の場合→最大筋力、筋パワー、筋持久力、力の立ち上がり
・持久力の場合→全身持久力、局所持久力
他
・柔軟性
・集中力
・巧緻性
等が疲労によって低下してしまうそうです。
試合のために厳しい練習をしてきて疲れたまま臨むのでは残念な結果になってしまいます。
疲労がどのくらい残っているのかどうか、
スポーツをする人その人自身が管理できるようになるしかありません。
ちなみに選手自身のセルフチェック項目として、
正常な痛みと危険信号とに分かれ以下のようになっています。
正常な痛み→身体の両側、筋の中央に感じる、トレーニング強度を変えた後に見られる、ウォーミングアップ後に良くなる、日々よくなる、フォームに影響しない、全体的に感じる
危険信号→身体の片側、関節周囲に感じる、毎日見られる、トレーニング中に悪化する、悪化するか変わらない、局所的に感じる
近所の小学生が柔道を習い頑張っているのに、
それと同時に整形外科へ通院することも多くなった時を見ているためなんとなく気になっていた分野です。
スポーツを日頃取り入れてる方には常識的なことかもしれませんが、
スポーツすること=健康だけが取り上げられているため、
その裏で故障する可能性も少しだけ考えて頑張ってほしいです。