*防腐剤の含まれていないものを使い、点眼しすぎないことが重要*
人口涙液はコンタクトレンズ使用時の不快感や眼の渇きに対して使用されることが多いです。
花粉症のシーズンに入ると花粉を目の中から洗い出す目的にも使用されます。
1.処方箋医薬品
1)人工涙液マイティア点眼液
2.OTC薬(市販薬)
1)ソフトサンティア:用法一回2~3滴、一日5~6回点眼
成分:塩化カリウム、塩化ナトリウム
2)ロートソフトワン:用法一回1~3滴、一日5~6回点眼
成分:塩化カリウム、塩化ナトリウム
*マイティア点眼液には防腐剤(ベンザルコニウム塩化物)は含まれています。
この成分はコンタクトレンズに吸着しやすいため、
ソフトコンタクトレンズや酸素透過性ハードコンタクトレンズ装着時は使うことはできません。
頻回の点眼で防腐剤による角膜障害があらわれる可能性があります。
*ソフトサンティアは花粉の破裂(ハッチアウト)を抑制します。
花粉はそのままの大きさでは結膜を通り抜けることができずに破裂を起こし、
その後放出される花粉中の成分がアレルギーを引き起こしてきます。
花粉の破裂(ハッチアウト)が少なければ症状の軽減が期待されます。
使用期限:開封後10日間以上過ぎたものは使用できません。
*点眼型の洗眼薬*(目の洗浄、眼病予防:水泳後ほこりや汗が目に入ったときなど)
ウェルウォッシュアイ:ホウ酸(1.0%)含む10ml。
ハッチアウト抑制効果がソフトサンティアよりも高いとされています。
使用期限:開封後一か月を目安に使用可能。(防腐剤含んでいない)
用法:一回1~3滴、一日5~6回点眼。
ドライアイの治療や花粉症の洗眼:使用回数は一日10回程度に。
防腐剤が入っていない点眼液も使いすぎると、
眼表面を守っているムチンを洗い流してしまい、
涙の層構造を乱して乾燥につながってしまうからです。
市販薬でも有効なものはあり、保険がきかない薬が効かないということではありません。
(日経ドラッグインフォメーション:2月号 みさき眼科クリニック石岡先生)