11月に入り寒さが増してきました。
朝のニュースでアトピー性皮膚炎や、
乾燥性湿疹に使われるヒルドイド軟膏を美容目的に処方されているという報道がありました。
保険を使っての美容。
境界線をひくことは難しいのですが、
疑われて嫌な思いをするのであればドラッグストアで購入できますからそちらで手に入れましょう。
美容は若い女性がターゲットですが、
乾燥による皮膚炎からのトラブルは高齢者がダントツです。
若いころい比べ四肢末端の血流が悪くなり、
肌を守っていてくれた油分を分泌する脂腺の働きも低下します。
乾燥してかゆみが増すとついつい掻いてしまいます。
ずいぶん前になりますがこんなことがありました。
熱と両足の腫れで見えたのですが、
その状態に至る最初の原因が乾燥性皮膚掻痒。
寒くなって暑い時期に比べ水分の摂取量が激減。
血流の低下→脂腺の分泌の低下→皮膚の乾燥が進みます。
そこにこたつやストーブやヒートテック。
目に見えない水分がどんどんと奪われていき乾燥はどんどん進みます。
そこに熱いお風呂に長風呂で、
ナイロンタオルでボディソープでごしごししたら小さな傷を作ってしまいます。
ごしごしするとかゆみが一時的に収まるのでついついやってしまうのです。
そこに感染。
糖尿病やステロイド等の免疫低下をきたすお薬を内服されている方の場合ただの感染でなくなります。
小さな傷から蜂窩織炎となります。
イメージ的には熟した柿の皮のようになり熱発を伴えば入院治療が必要になります。
このような状態を招かないようにするにはどうすればよいのでしょうか?
先にかいたおじいちゃんがやってきたことと反対のことをしてください。
****************************************************************
★皮膚の乾燥の予防法★
冬でも水分(あたたかくして)を十分にとること。
血流をよくするために軽い運動の習慣。
(末梢の循環をよくするビタミンEもおすすめです)
*ビタミンEが含まれる食品:ひまわり油、アーモンド、たらこ、ウナギ、落花生、カボチャ)
皮膚の保湿。(クリーム、ローション、ジェルタイプの保湿剤をすり込むのではなく、手首の力を抜いてなじませて、押さえるように塗ります。べたべたしてティッシュを乗せると少し張り付いて落ちないくらいが適量。一日に二回ぐらい塗りましょう)
( 他にもたくさん種類がありますよ。)
【第3類医薬品】ケラチナミンコーワ20%尿素配合クリーム 60g
- 出版社/メーカー: 興和新薬
- 発売日: 1991/09/24
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
お風呂は熱い湯を避けて、39度~40度くらいに設定して、長湯はしない(30分程度)。
ナイロンタオルで擦ることはしないようにしてください。
(手ややわらかいタオルでやさしく洗いましょう。)
入浴後は皮膚から水分がものすごい速度で逃げていくため、5分~10分以内に保湿剤を塗りましょう。
小さな傷に気が付いたら清潔に。
食事は水分(1.5リットル/日)はもとより、
タンパク質(体重50kgの人は大体50グラム/日)、
良い脂質(亜麻仁油、荏胡麻油どちらか一日大さじ一杯15cc)、
ビタミン(野菜や果物にたくさん含まれています。)、
炭水化物(活動のエネルギー源)。
バランスよく食べましょう。
いつも過ごす場所の乾燥の状態にも気を付けましょう。
後は精神の安定。
自分の身体を守るために必要な注意力を保持するために、
余計なことにエネルギーを使わずに済むように。
ストレス解消は一番大切かもしれません。