自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

またもや脳梗塞再発作

今日はいろいろと動き回りました。

 

午前中の診察がすんだ頃に電話がなりました。

 

父の入院先のリハビリ病院からです。

 

「今日の午前10時ごろに右足の力が入らないとの訴えがあり、

現在救急車で病院に向かう途中です。」とのこと。

 

あちゃーと思いました。

 

先週二日続けて外出をしました。

 

その際いつもよりはどうしても水分が少なくなります。

 

今日は特に寒さが増した日でもありました。

 

病院内はあまり関係ないかもしれませんが、

ダウンのベストを着こんで暖かい病室でぬくぬくしています。

 

 

診察中にも夏より水分の取れていない方に、

「一日1.5リットルだよー。」と声かけてしたばかりです。

 

搬送先の救急外来で点滴をしている父がいました。

 

「お父さん、どうしたん。」

 

「大丈夫だ、もう麻痺治った。」

 

どこかで前に聞いた文句です。

 

今回はおとなしく点滴を受けています。

 

朝食のあと自室に戻りズボンのはきかえをする際に、

いつもより右足に力が入らないことに気が付き訴えたのだそうです。

 

二日連続の外出と防寒しすぎの状態から、

脱水が主な原因です。

 

専門医の先生の説明を受け、

検査では今今の所見が見当たらないこと、

脱水の改善と治療の点滴を明日も行うこと前提に、

リハビリ病院に戻ることになりました。

 

帰るにしても点滴に何で帰るかで時間がかかります。

 

結局リハビリ病院のほうから迎えに来ていただくことになり、

待ち時間少し長くなりました。

 

救急外来でストレッチャーの上で寝ているのに、

「のどが渇いたから飲み物何か買ってこい。」とか、

「売店で何か食べるものあるだろ。」とか。

 

時間通りに食事を要請してきた人にとってとてもつらい3時間を過ごしました。

 

夕ご飯までの間に食べるバナナとヨーグルト、

みかんやコーヒー、ヤクルトなどを購入してリハビリ病院へ向かいます。

 

もう住み慣れた我が家のごとく寝そべりテレビを見ています。

水を飲む際にむせないかどうか麻痺の有無を確認のちに、

バナナを一本ペロリと食べました。

 

もうすぐ夕食の時間です。

「今度来たときは必ずコップにお水をくんでいくね。

だからちゃんと飲んでくださいね。」と、

宣言しました。

食事の摂取量は確認されていますが、

水分の摂取量までは元気な人はあまり管理されていません。

 

意識して取るようにしなければ、

どんなところでも夏よりは水分の摂取量が少ないです。

 

お正月の外泊は少しなんだか難しくなりました。

 

救急外来の隣のベッドでは自宅で転倒して腰痛で見えた方が寝ていました。

 

娘さんは心配だから経過観察入院を勧められた場合にすぐOKされてたのに、

ご本人は夜眠れなくなるとか寝ていれば大丈夫だとか言われています。

 

どこでも大きな子供になった親の急病発生時には判断に迷ってしまいます。

 

でもここで最初の入退院の際、

父の要望通りに動いたがために再入院(骨折)となり、

結局自宅に戻れないまま現在に至ることを考えると、

初期対応をいかに素早くまた安全なところで経過観察するかがカギになります。

 

心を鬼にしてお母さんを入院させた娘さんはえらいと思いました。

 

 

コートジボワールでの麻疹の流行

年末年始が近づき海外でゆっくり過ごそうとされる方たちがいらっしゃると思います。

 

パスポート更新の際に登録したメールから、

毎日日本にいながらにして世界中の動向が少しだけ知ることができます。

 

今日は今年地元でも局所的に流行した麻疹について記事が流れてきました。

 

コートジボワール:アフリカにある人口2千万の国です。

 

1960年代にフランスから独立しており、

公用語はフランス語。

 

経済状況はほぼ佐賀県と同じくらい。

 

主要産業はカカオ、コーヒー、イモ類、天然ゴムを中心とする農業。

 

鉱業(ダイヤモンド、石油)、林業

 

という国ですが、

 

こちらで麻疹流行中。

 

もしいかれる方は気を付けてください。

 

以下記事内容

コートジボワール西部、クイブリ地区を中心に麻疹(はしか)の流行が確認されています。

アビジャン周囲での感染者報告は今のところありませんが、感染力が非常に強いウイルスによる感染症であるため、人混みにはできるだけ近づかないようにし、外出後は手洗いうがいを行って下さい。

 麻疹の初期症状は、咳、鼻水、発熱で、発症から2~4日後に体幹から四肢に及ぶ発疹や口腔粘膜の荒れが出現します。

 

 麻疹はワクチン接種によって予防可能で、感染しても症状は軽くなります。

ワクチンの効果は15年程度で減弱するため、1990年生まれの方から定期接種が2回に変更になりました。

1980年以前は麻疹の患者が日本でも多く見られたため、ワクチンの効果が自然免疫によって強化されていました。

よって、1970年代~1980年代出生の方に流行が見られています。

 麻疹は自然治癒しますが、肺炎、中耳炎等の合併症をきたすことがありますので、疑われた場合には医療機関を受診して下さい。

当地の医療機関にて、麻疹ワクチン、または麻疹風疹おたふく風邪混合ワクチンの接種が可能です。

 

外泊練習

一昨日は父の整形外来受診日。

 

昨日は年末年始に向けての外泊練習を行いました。

 

車いすでの移動ですが、

移動ちゅうの車内では普通に座席に座り、

シートベルトを巻いての乗車になりました。

 

(3か月間のリハビリのたまものです。)

 

整形では圧迫骨折の部分は発症時と比べ、

特に悪化していないこと。

 

痛みが消失したことなどから、

病院レベルでの対応は終わりである事を告げられました。

 

骨粗しょう症の治療の必要性と、

一年以内に再発する可能性(転倒すれば必ず骨折しますよ状態)がある事をしっかり叩き込まれての帰宅(リハ病院へ)となりました。

 

介護タクシーの運転手さんに移動をお願いして先回りをしての運転ですが、

ことの運びが下手なのかいつも後手に回ります。

 

やっと後ろについたかと思えば信号機がちょうど赤になってしまったりなんだかなー状態が続きます。

 

指示は出してきたけれど介護は初心者状態です。

 

事故らないこと第一に行動するべしとお任せすることが一番です。

 

 

さてその次の日の外泊練習。

 

病院から自宅までの移動のち、

車いすで自宅まで移動する際の障害がないかどうか。

 

玄関までのスロープが昔ながらの模様の入りの石畳。

 

当日は雪の日ではありませんから、

ごつごつ引っかかりながらもなんとか移動できましたが、

二人がかりで時々車輪の方向を変えなければなりませんでした。

 

雪の日の場合介護者の足元が不安定になりやすいことを注意されました。

 

(滑らない長靴で頑張ろうと思います。)

 

次は入口かまち。

 

ここも二人がかりで持ち上げる必要がありますが大丈夫。

 

介護室と化した唯一広々と使える茶の間へは難ということもなく普通に入ることができました。

 

 

さて次はベッドの位置と高さの確認、

ポータブルトイレの位置と高さの確認。

 

車いすからベッドへ移乗する動作の確認。

 

ベッドからポータブルトイレへの移動の確認。

 

テレビの起き場所の指示(父から)

後は在宅中父が移動する範囲の測定。

 

(入口→廊下→茶の間→ベッド)

 

アッというまに一時間半は過ぎて、

 

車いすへ再びうつり操作の練習を私が受けていると、

 

「さあ、もうそろそろ帰るか。」と一言。

 

 

住めば都というのはこういうことなのだなと思いました。

 

自宅へ何度も帰りたいといっていたはずなのに、

いざ帰ってみれば頼りにならない娘一人と向き合うよりは、

同じ境遇の仲間のいる(あんまりうまくコミュニケーション取れているようには見えないけれど)ところがいいのです。

 

周りで誰かの声が聞こえて、

声掛けしてくれて、

介助もしてくれる病院がいいのでした。

(寂しくないですからね)

 

私はできるだけのことするしかないです。

 

張り切りすぎてドット疲れた二日間でした。

 

父に生じる変化をこちらも緩やかに受け入れていくしかありません。

 

ただ昔と違って仕事第一ではない環境にしたことで、

こちらもその変化に対して冷静に反応することができました。

 

(そうでなければピナツボ火山の大爆発です。)

 

 

 

 

体力維持に毎日8000歩

今日は午前中に自宅を出て病院に向かいました。

 

一昨日の夜、

ある事件によって車のミラーが割れてしまいなおしてもらうためです。

 

たずねてみて部品の確認をしてもらったところ、

欠品中とのこと(めったにないことなんですって)。

 

「12月にならないとなおせませんねー。」と車屋さんの苦笑いだけ頂いての帰宅になりました。

 

毎日片道40キロをドライブしていますが、

運動する時間はせいぜい15~20分。

 

数日前に流れてきた記事のなかに運動の目安がありました。

(高齢者対応ですが)

 

歩数と健康指標の関係

一日に歩く歩数の目的別の項目です。

 

10000歩 メタボ予防

9000歩 体力低下の予防

8000歩 サルコぺニア(筋肉量減少症)の予防

7000歩 骨粗しょう症の予防

6000歩 動脈硬化の予防

5000歩 生活の質(QOL)低下の予防

4000歩 閉じこもり、うつ病の予防

(青柳幸利先生の高齢者対応の目安)

 

クルマ屋さんで見かけた未来の車の一つに、

自宅の部屋がそのまま車となって移動する形が描かれていました。

そこではもう人間は運転すらする必要がなく、

椅子に座って本を読みながらいつの間にか目的地にたどり着くという今でも昔でも魔法のようなことが近未来では可能になるというのです。

 

でも待って。

 

便利だけれど失うものもたくさんある感じがしませんか?

 

生きるためにとても必要である注意力や判断力までもいらない時代?

 

車移動ばかりで運動不足だけでなく、

自然の中で生きるために必要であった基本的な部分を、

人工知能の発達で人間はそぎ落とされていくような気がします。

 

好きなことをやり続け案の定、

転倒骨折寝たきり(ここは少し切り抜けた)認知の大枠にはまった父をみていると、

好きなように生きたのからいいのだというあきらめ半分。

 

自分は負荷をかけながら身体の機能は現状維持させなければと半分は思います。

 

世の流れが動かなくていい、

考えなくていいの方向に向かっていますが、

ここはしぶとく自分の力で生きられるところは生き抜くことができるように想定しなおさないといけません。

 

アーミッシュの方たちのように全部昔ながらの生活に戻ることは不可能ですが、

機械の一部に成り果てるのではない人間としての機能を現状維持できる生活。

 

それにはまずは運動。

 

どんな運動でもいいから動かすこと。

(これは宮崎大の帖佐先生のお言葉です。)

 

自分なりの(無理のない)方法で関節や筋肉を動かすことで、

関節の可動域や筋肉の柔らかさが維持できます。

 

最初から満点狙いは無理ですから。

 

毎日少しずつ続けるんです。

 

 

 

ちなみに特老のおばあちゃんおじいちゃんたちは、

毎日ラジオ体操第一、第二のほかに30分いろんな運動しています。

 

細い身体で頑張ってます。

 

*私はラジオ体操第2しかしてませんでした。(とほほです。)

 

 

 

 

 

 

深呼吸してますか?

一日一日寒くなります。

 

午前中だけに診療をまとめているため、

明日から天気が崩れるという情報を手にした患者さんがたくさん見えました。

 

今の時期はどうしても予防接種が紛れ込みます。

 

私自身、従業員ともどももうすでに済ませています。

 

今年(H29)はワクチン自体の全体数が少なくぎりぎりしか入荷できない傾向にあります。

 

予約した分は確保していますが、

たまたま受診したからすぐに予防接種できるかどうか難しいのが今年の流れです。

 

サービス業や大勢の方と接する方は、

必要悪かもしれませんが(防腐剤などの添加物による副作用云々)型さえあえばトラブルを防ぎます。

 

感染はどのようにして忍び寄るかわかりません。

 

 

さて今日の予防接種の際の診察で、

高齢の男性が多かったせいか気が付いた点があります。

 

肉体労働をして筋肉もりもりの方は問題ありませんでした。

 

しかし、

60代半ばでもあまり会話をしない、外出しない等いろいろな条件が重なった場合の方は、

深呼吸が超へたくそです。

 

息を吸い込むのは何とかできますが、

吐き出すときの弱さ。

骨太でもやせてる方は弱い傾向にありました。

 

「口笛を吹くようにふーっと吐き出してみてください。」と具体的にお話ししてみますが、

2,3回やってみて何とか聴診器で聞きとれる感じなのです。

 

 

女性はどちらかといえばおしゃべりの方が多いです。

 

そのため深呼吸は皆さん大体お上手です。

 

ただ話し方にも特徴があるみたいです。

 

息をこらえて瞬発的に、

息つくまもなくダダッダダッダーと話して話題を仕切る方の場合だけは吐き出す時の力が思いのほか弱かったです。

 

 

上半身全体で深呼吸できているのかどうかが日常の空気の出し入れのしかたによって分かれています。

 

ちなみに息をはきだす力の弱い方ほぼ全員にこんな質問をしてみました。

 

「普段からこのくらい大きく息を吸い込んだり、吐いたりしていますか?」

8割方の人はしていませんでした。

 

元気な時は大丈夫でも、

風邪をひいたりしたときに咳こんだり、

痰を出したりするときにすぐに筋肉痛を起こしてきやすいです。

 

成人になってからは体育の授業が設けられているわけではありません。

 

体育系の勉強をしている方は日常的にできていることが、

分野がことなればあまり使わない筋肉が身体中に干からびる感じで存在しています。

 

使わないところは衰える。

 

今今必要でなくてもなんとか毎日一回は意識して深呼吸をしてみましょう。

 

できたら少し窓を開けて新鮮な空気を身体の中に取り入れましょう。

 

身体がきっとたくさんの酸素の混じった空気に喜んで、

良い一日のスイッチになること間違いありません。

 

(ラジオ体操の流れの一つとして行うのではなく、

身体に良いもの取り入れるぞ的に深呼吸してみてくださいね。)

 

父の外泊練習準備

今日は病院のリハビリの担当の方と4時に待ち合わせをしていました。

 

なぜか。

 

年末年始どちらかに、

父の外泊の予定を埋め込みたいからです。

 

そのための準備?

 

  1. アイフォンで自宅の入り口から寝室予定の場所までを撮影してお見せする。
  2. 動線上に車いすの邪魔にならないものはないかの確認。
  3. 玄関の段差を家族が一人で車いすをあげることができるかの確認。
  4. 部屋の入り口の段差の確認。
  5. ベッドへの移乗の確認。(自宅ではどちら向きに寝ていたか、どの方向から起き上がることが多いのかの確認。)
  6. ベッドの機能の確認。
  7. ベッド周りの柵の設置が必要なところの確認。
  8. 導尿カテ―テルの取り扱い方の確認。
  9. 玄関や廊下で邪魔になっている家具の移動。

1~8までの流れを今度家庭訪問しながら、一泊二日が限界ですが、まず練習です。

しかし細かいチェックの先に安全性の確保。

 

ありがたいことだなとつくづく思いました。

 

指示だしマンの本領発揮でこき使われるだろうこと覚悟です。

 

父も日帰りコースで外泊の練習をすることになりました。

 

私は病院の帰りにホームセンターで、

畳の上に敷く絨毯と塩ビでできたクッションフロアマットを今までに買ったことのない大きさで頼みました。

 

あさって寝室と変化する茶の間に敷こうと思います。

 

握力のリハビリをしながら、

若い先生の指示を受けて素直に頑張っている姿を見ると、

「家に帰りたい。」という要望をかなえてやりたくなります。

 

たとえ自宅に戻れば無言の存在とかし、

指示しか出さない存在だとしても、

お花畑状態になって笑顔が増えているとしても、

生きているだけでいいのだと今回の入院騒ぎで心から思いました。

 

再び、便秘は万病の素2

さて昨日の続きです。

 

③消炎鎮痛剤≪非ステロイド系≫による小腸潰瘍

 

痛みどめを空腹時に内服すると副作用を生じやすい方たちがいます。

 

胃潰瘍が有名ですが、こちらは対応できるお薬があります。

 

(胃酸の分泌を弱くするお薬で効果あり)

 

小腸潰瘍はあまり有名ではありませんが、

こちらには治療法が存在していませんでした。

 

3カ月以上消炎鎮痛剤(非ステロイド系)を続けて内服している方の半数から9割に小腸潰瘍が認められているそうです。

 

ある実験をしました。

 

腸内細菌の種類としてグラム陽性菌グラム陰性菌があります。

 

この二種類に効果のある抗生剤、それぞれ陽性、陰性の身に効果のある抗菌薬を普通のマウスに服用させ、

消炎鎮痛剤(非ステロイド系)を投与のち小腸潰瘍ができるかどうかを見ました。

 

するとグラム陰性菌だけをたたく抗菌薬を投与した場合にのみ、

小腸の潰瘍面積が減少することがわかりました。

 

→この事実からは「グラム陰性の腸内細菌が小腸潰瘍の発症に関与していること。」が導き出されます。

 

しかし全体的にこのような実験(消炎鎮痛剤(非ステロイド系)を投与のち小腸潰瘍を作ったマウスに抗菌薬を投与する)では、

抗菌薬を投与しなかった場合に比べてマウスの死亡率が高いそうです。

 

潰瘍の発症予防には抗菌薬は効果がありましたが、

潰瘍発症後には潰瘍を修復するような腸内細菌叢が形成されるのに、

抗菌薬がその有効な細菌叢を破壊してしまうために死亡率が上昇したのかもしれないということです。

 

治療には残念ながら使えません。

 

そこで登場するのが、プロバイオティクス。

 

Lactobacillus属菌の生菌を投与すると、

潰瘍が小さくなったそうです。

 

*Lactobacillus属菌→乳酸菌の一つ、ヨーグルト作成時に活躍する。ラクトバチラス・ブルガリクス、ラクトバチラス・ガゼリ、

ラクトバチラス・アシドフィラス等あり。

 

カルピス 届く強さの乳酸菌 プレミアガセリ菌 CP2305 200ml×24本

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ヤクルトBL整腸薬 36包 [指定医薬部外品]

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カルピス 守る働く乳酸菌 L-92 200ml×24本

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ラクトバチラス・カゼイシロタ株は別名ヤクルト菌と呼ばれるそうです。

 

腸内細菌を良い状態に保つことで、

完全には小腸潰瘍を治すことは難しいかもしれないけれど、

臨床的に問題のない状態に維持できる可能性があるそうです。

 

④非アルコール性脂肪肝疾患

 

ずいぶん昔に、

お酒を飲まないのに肝硬変になって肝癌発症しやすくなるから大変だーという触れ込みで知った疾患です。

 

こちらも実は実は腸内細菌が関与してるというものです。

 

腸内細菌由来の細菌内毒素(エンドトキシン)は肝炎を引き起こしてしまう力がかなり強いそうです。

 

 

動物実験をしました。

 

普通のマウスに高カロリーで脂質成分の多い食事を食べさせると腸管バリアが破壊され、

透過性(腸管から血液への細菌内毒素の移行が増す)が亢進。

 

しかし、

腸内細菌の存在しない無菌マウスではこれらの現象が起こらない。

 

腸内細菌でも細菌内毒素を産生しない菌がいて、

(Faecalibacterium属菌)

その菌が健常人に比べて、非アルコール性脂肪肝疾患の患者さんの腸内では減少しているという結果を得ました。

 

肝臓の線維化(肝硬変へなっていく時に生じる変化)が進むにつれどんどん菌体量の減少、

すると腸管透過性は亢進していき、

細菌内毒素が腸管から血管へ移行しやすくなります。

 

その毒素によって肝炎が悪化するという悪循環が待ち構えています。

非アルコール性脂肪肝疾患の治療としては、

減量が第一ですが、

実行するのは現実的に難しいことが多いです。

 

でもしかし簡単に行動できることがあります。

食事内容を低カロリーで脂質の少ないものに変え、

腸内細菌叢の改善を図っていくことです。

 

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という風に、

4つの病気と便秘についてお知らせしました。

 

 

便秘しないように食餌のバランスを考えて野菜を多くとるようにしましょう。

便通は3日に一度は確実にあるように確認してみてください。

毎日一定量の便通があるかどうか確認してください。

 

結論、老廃物は身体からはやめに取り除いていきましょう。