今日は急に夏日になり朝からどのチャンネルの天気予報でも注意勧告をしていました。
さて父が便秘をきっかけに食欲の低下からの体調不良をきたしたことは
ずいぶん前に書きました。
昨日と今日、同じように外出をきっかけに排便コントロールができず体調不良をきたした方が見えました。
お腹を触り、レントゲンを撮ってみました。
どちらも腸閉塞に認められる画像がばっちりで、
すぐ大きな病院への紹介となりました。
昨日は救急車のお世話になりましたが、
今日は知り合いの方の車で移動にあいなりました。
みんなの参考になるから経過を書き込むことの承諾を得ましたので成り行きを書いてみます。
今年は3月末から4月半ばまでまだまだ朝夕寒く厚着をしていたり、
お水は欲しくなかったりしていました。
そこに春だから畑仕事のあれこれが入り込んできます。
頭の中は畑に植える種やら苗やらでいっぱいです。
でも体は一年一年老いていてその予定の通りには動いてくれないのに、
身体を酷使、ガンバって動いてしまうのです。
いくら事前にむりしないでといっても具合が悪くなければ納得はしてもらえません。
さてこの方も同様、
土を耕すのに夢中になってしまい水を取ることも忘れてしまいました。
すると起こってくるのは便秘。
一週間前から大きいほうが出ていなかったそうです。
食事もとれているしそのうち治るだろうと放置していました。
ところが昨日の夜からお腹がちくちく痛むようになり、
今朝早くにこちらに電話をかけたのでした。
便秘を侮らないでください。
いつもすんなり出ている人は二日でなくてもとても苦しいことになってきます。
病院に急病で運ばれてしまう方は、
むりにむりをしながら頑張ってこの辺りの具体的な説明をする間もなく救急搬送されるような余病を併発してきます。(腸管穿孔(腸に穴が開く)とか胆嚢炎とか)
寒いから少し厚着で畑仕事→汗をかいてしまった→”脱水”→お腹の動きが悪くなる→
ガスがたまってくる→お腹張ってきました→お腹があまりすきません。
この連鎖から3日も便通がなく(このたびの方は1週間)、
お腹がちくちくする、吐き気が出てきました、熱もあります。となったら、
。。。。。。
食べることはもう中止、点滴による水分補給と、
詰まってしまった腸への治療(ドレナージ)を始めなければなりません。
特に70代以上の方は、
いつもの行動と異なる外出(外来受診、ドライブ、外泊)は気を付けましょう。
見守りのある中で確実に水分補給と便通管理がなされているときとは異なります。
耳だこでうるさいといわれるけれど水飲んでねーというにはこんなわけが隠れているのです。
点滴してもらいたかったら、
入院したかったら飲まずに頑張りましょう。