便秘薬の資料をのぞいていたらこんなことがかいてありました。
心臓疾患によるものとされていましたが、
案に違わず別の要素の可能性が高いというのでした。
それが慢性の便秘。
慢性の便秘によって健康な人の二倍以上の巨大な結腸になっていて、
大量の内容物の充満(便秘)があったということです。
大スターのストレスは想像できないくらい大変なものなのでしょう。
大量の麻薬性鎮痛剤を常用していたそうです。
抗うつ薬や麻薬の副作用は便秘です。
なぜ便秘が死に至る症状を引き起こしてきてしまうのか。
慢性便秘の定義として6個あげられています。
1.いきみがある
2.硬い便である(または兎糞状(コロコロ便))
3.残便感がある
4.直腸肛門の閉塞感がある(常に詰まった感じ)
5.用手的対応を要する
6.便通が週に3回未満
この6個のうち2個以上当てはまると「機能性便秘(慢性の便秘)」
追記として、
下剤を使用しないと軟便になることが殆んどないという傾向もあげられています。
この6個の中で一番悩みどころが「いきみ」。
ある都市の統計結果です。
トイレで発症した救急搬送された人の病因について調べてありました。
トイレでは血圧が急激に上がって生じる脳出血やくも膜下出血などがいきみをすることによって起こしやすいと考えての調査でした。
実際にはいきみの後に起こる血圧の低下や血流の低下が、
心臓や血管の壁について血の塊が剥がれやすい状況を作り出し、
脳梗塞や一過性脳虚血発作を生じていました。
心血管病で治療中のお年寄りはいきみをしなくてもよいように気を付けなければなりません。
いきみによる血圧や脈拍の変化は、不整脈も誘発する危険性もあるそうです。
排便をする際の姿勢や便意を感じたときにすぐトイレにむかうなど、
便秘にならない習慣を付けて余病を防ぐ必要があります。
便秘をもたらす要因と対策をあげてみると、
1、便が硬いこと→便を柔らかくする(酸化マグネシウム)
2、出す力がよわいこと→腸管を動かす(センナ)
3、滑りが悪いこと→滑りをよくする(アミティーザ)
4、出口に問題がある→(痔疾対応薬)
日常的に水分を十分にとれていないと便秘は生じてきます。
薬を使うのは一番簡単ですが、
連用すると腎臓に負担がかかります。
センナは粘膜に色素沈着を起こし、
薬の副作用予防、便秘予防の基本ラインとして、
また腸管がしっかり動いてくれる血流を確保するためにも、
水分摂取はしっかりしていきましょう。
その上で野菜からの食物繊維、
発酵食品からの腸内細菌、その他もろもろ。
便のかたまりをしっかり作ってくれる仲間の成分を取り入れてください。
結局最後は水分飲んでねコールになってしまいました。