こちらは今日も暴風が吹き荒れ積雪の予報も出まくりです。
寒いけどスキーやスノーボードを心待ちにされている方には、
いい時期ですね。
父がお世話になっている施設近所のやまは、
夜でも滑ることができるよう作られた光の道が遠くからでも
見ることができます。
さて楽しいことの裏には隠されたいやなことも存在します。
その一つはケガ。
アメリカにおける報告ですが参考にしてください。
スキーやスノーボーダー人口の増加に伴い傷害事故も増えているという事実です。
2015年米国における報告です。
スキーやスノーボードに関連するケガで医療機関を受診した患者さんは、
14万人以上。(!!)
スノーボードによる受傷率はスキーの3倍以上に上るそうです。
不可抗力的な受傷もあるそうですが、
多くは技術的な限界を超えてスピードを出しすぎてしまうことによるものが多く、
原因としてはスキーやスノーボードを操る本人自身が問題になっています。
スキー場において前提としての常に周囲の状況確認や、
接触を避けるために必要な減速や停止の技術をきちんと身につけておくことが必要です。
次にどこのケガが多いのかというお話です。
スキーでは効果的なビンディング(スキー板に下肢を固定する器具)があっても、
膝に回転力がかかるため特に膝に傷害が起こりやすい。
ボーダーでは転倒して手を突くため、
上肢に傷害が多い。
(一般的な傷害は脊椎、骨盤、、肩、手首、手、足、足首に生じやすい。)
冬季スポーツの競技選手のかたたちは、シーズン前に一般的なトレーニングプログラムをこなし、
競技内容の習熟による技術の向上、
器具類のメンテナンスの3つをキチンとこなしてスポーツに臨んでの姿であることを、
これからやってみようかなと思う方は心のどこかに置いてくださいね。
スキーとスノーボードによる受傷予防対策
① 十分に水分を摂取し、健康な状態でシーズンに臨む。
② 器具の適切な使用方法をしり、すべてが最適な使用状態を確保する。
・スキー板のビンディングが必要な時にブーツから外れるか、ブーツは適切にフィットしているかどうか確認する。
・スキーまたはスノーボードのエッジが傷害を最小限にするよう、性能を最大限に発揮するための調整ができているかどうかを確認する。
③ 常にヘルメットを着用する。
④ スポーツ時には飲酒や薬物摂取を避ける。
⑤ 山(スキー場)に人が多く混雑しているときでも接触が避けられるよう、
減速と停止ができる能力は必ず身につけておく。
⑥ 常に標識とスキー場のパトロールの指示に従い、決してコース外にでない。
(米・Brown UniversityのBrett D. owens氏作成)