自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

父復活2

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今日は午後2時過ぎに父の病院に向かいました。

春曇りのなかふきのとうの花が咲き始めています。

仕事のあとにいつも出発するのでただ顔を見るためにだけ行くようなものです。

でも今日は父の好物を二つもっていきました。

アミとイナゴの佃煮です。

父が買い物当番の時は常に冷蔵庫の中に常備されていました。

戦後よく食べたといって私が見慣れない新しいメニューを開拓したときに、

必ず食卓に上がりました。

塩辛も常備菜でしたがさすがに病院へ塩辛はもっていけません。

ちなみにイナゴの佃煮は、

高タンパク低脂肪、ビタミンE、ビタミンB2、鉄、亜鉛、銅、マンガンが豊富。

アミの佃煮は、
あみの佃煮はビタミンやミネラルなどの栄養が豊富で、高カロリー。

身体に良いものを案外と選んでいたのだなとさっそく購入してもっていった次第です。

 

一度だけアミの大群がヨットハーバーの湾内に紛れ込んできて、

近所の皆さんともども網と大きなボウルをもってすくいに行ったことがありました。

味付けは昔取った杵柄で父が腕を振るいました。

美味しかったです。(私が作ると味が薄くなります。)

 

さて今日の父は案外まともでコーヒーを飲みながらまともな話を少しだけすることができました。

「今日、帰るかな。お前の車の後ろにのせていけ。」

「今日は荷物が多くてむずかしい。」

等と傷つけないように軽いウソをつくのはお手のものです。

「彼女ができてよかったね。」

「彼女なんていないぞ。みんな婆ばっかりだ。」

と照れ隠しです。

 

どんな状態になっても人間同士の触れ合いがあるということはとても大切です。

認知症であても感情がエネルギーを引き出してくれると思います。

自分の気持ちを表現することが難しくてストレスがたまる怒りの感情ではなく、

楽しく嬉しく楽しい感情を引き出すことが、

本人も家族も周囲の方も幸せになります。

 

昼食前のおむつ交換の時に目を離すと危険な人達を車いすの電車ごっこしてもらいながら移動するのです。

父はもちろん適応しているためその中に入れてもらいます。

その女性の乗った車いすをしっかり握って離れないように移動します。

移動中を一度だけ見かけたときの笑顔はオーラが出ているのかと見まごうばかりの輝きでした。

敗血症になって死にかけた後でしたから、本当に良かったなと思いました。

 

お恥ずかしい話しですが、

私が父の面倒を見ているとばかり思っていましたが、

父に依存していたのは私のほうでした。

こんな状況にならなければわからない悲しい事実です。

 

春になると九州産、関西産、と次々たけのこを買ってきてはぬかと唐辛子を入れてなんだかんだと指示をだし、

湯がいて〇〇を作れ(たけのこのレシピいろいろ)と命令していたたけのこ大好き人間でしたから、

地元のたけのこが出たら煮つけてもっていこうと思います。