自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

いつもと違うも要注意

ある日の仕事終了一時間前。

 

「おばあちゃんがおかしい。」と電話がかかりました。

いつもと様子が違う、朝昼のごはんは食べました。

家族は慌てて、話します。

 

とりあえず連れてきてみてください。

自分一人で歩けません。

 

最近物忘れもひどくなり、

なんとか日常生活は送ることができていますが、

怒りっぽくなって、家族の話をあまり聞きません。

ずっとお元気で、最近は健診も何年も受けていませんでした。

 

血圧は大丈夫。少しいつもより落ち着きがなく、

スムーズに言葉が出てきません。

いつもはかくしゃくとしてどっしり座っている印象のかたですが、何かおどおどしています。

家族にいろいろ聞いてみると、

朝は少し眠い感じでいらしたそうです。

朝昼ごはんも食べて、

立ち上がった姿を確認してその場を離れて15分。

戻ってきてみたら、

立ちすくんだ姿そのままで、前に進もうとしますが、

足がうまく運べない状態でもがいていらしたそうです。

 

せき込みや、頭痛などの訴えもありませんでした。

しかし体温測定してみたら38度あります。

 

大勢の人がいる場所に行かれたわけでもなく、

家族がほかに風邪をひいているわけでもなく、

一応インフルエンザ検査をしてみました。

(地元で流行しています)

 

検査の結果を確定するのに必要な10分待たずに陽性です。

インフルエンザによる高熱で生じた異常事態でした。

 

典型的なインフルエンザの症状を呈することなく、

熱だけで異常を示してくる高齢者のインフルエンザ。

 

家族が近くにいたからこその処置です。

普段から麦茶を好んで十分に水分もとれていました。

突然にこのような形であらわれるインフルエンザ。

 

変だなと思ったらすぐに行動です。

 

気を付けてお過ごしください。

 

 

疎外感と物忘れ

田舎ではまだまだ三世代同居の家族が多いです。

家族みんなで楽しそうと思いますか?

 

楽しくうまく生活している方もいらっしゃいます。

家族の中のバランスを上手く取るのは、

おばあちゃんです。

 

孫育てに協力し、時々はお嫁さんにお小遣いを渡し、

もちろん孫には大甘。

 

おばあちゃんが獅子奮闘している家庭は、

たいへんだたいへんだといいながらも、

くるくる風車が回るように、

爽やかな風が吹いています。

 

おばあちゃんがある日、倒れてしまいました。

 

孫が大きくなり、英語で話しかけてきて、

楽しい会話をすることができなくなった。

なんでこんな風に、なったのだろう。

小さいころは本当に良い子であったのに。

せっかく家も建て直したのに、息子や嫁さんが残業で、

夕食も一緒に食べられない。

4時の水戸黄門が唯一の慰み。

 

通院するたびに、孫のことを目の中に入れてもいたくないほどに、可愛がっていることをお話ししていました。

 

何処でボタンを掛け違ってしまったのでしょうか?

お孫さんが大きくなり、反抗期に突入していたのかもしれません。

おばあちゃんの頑張りを息子夫婦がキチンとみていたのかどうかも関係してきます。

今の祖父母はかなり気を使い生活するため、

いろいろ症状が出て来て、本当の原因がわかるまでは、

不定愁訴という形で受診を繰り返します。

物忘れがひどくなっても、むかしから続けていた夕食の支度や、

お米をといでおくことなど、大家族で大変であった時の要領で、

準備します。

悲しい悲しい行動です。

本人は相手のことを思っての行動。でも現把握しないでの行動のために、周りからは怒られてしまいます。

でもすぐに忘れて、同じことを繰り返すのです。

 

あきらめてその行動をすることで気が済むならさせてあげようという境地に至った家族であれば幸せです。

でもそんな家族ばかりではありません。

互いに理解しあえないために、互いに思っての行動が、

心のずれに拍車をかけてしまいます。

どんどん現実に自分の居場所がなくなり、

物忘もひどくなってしまいます。

 

やさしかったころのおばあちゃんを少しでも思い出して、

接してあげることができたら、

家族が介護に疲れ果てやさしくできないのなら、

誰かに助けを求めてください。

それをするだけで、

みんなが少し幸せになります。

 

 

 

 

タンパク質を毎日50gとれるかな?

高齢者の方と話をすることが多く、

毎日の食事について確認することがあります。

 

「お肉は好きですか?」

 

田舎に住む70代以上の方で、

毎日お肉を食べるという方はあまりいません。

 

「畑のお肉である、豆類、納豆や豆腐は毎日たべてるよ。」

そうなんです。

あっさり系なのです。

 

でもね、豆腐はほとんどが水分。豆類は食物繊維

身体に必要な栄養分を摂取するには効率が良くありません。

 

腎臓に問題がないことを前提にして、

体重1キロ当たり1グラムのタンパク質を取ることで、

体調管理がスムーズに行えるようになります。

(体重50kgの人なら1日50グラムです)

 

鳥のささ身二本(全体80グラム)で約20グラムタンパク質が含まれています。

豚のひれ肉(全体60g)でタンパク質 約13グラム

ウシもも肉(全体55g)でタンパク質 約12グラム

ホンマグロ赤身(全体65グラム) タンパク質 約18グラム

カマンベールチーズ(全体26グラム) タンパク質5グラム

淡色ビール(210グラム) タンパク質0.8グラム

25度の焼酎(全体60グラム)タンパク質0グラム

(アルコールは参考程度にです。)

 

こんなに一日で食べられる方がいません。

あっさりした、好きなものを食べていると、

少しずつ体重が減り、疲れやすくなりがちです。

 

そこで、だいぶ前から栄養補助食品の利用をおすすめしています。

暑い夏や寒い冬に、一日おきに利用してもらうようにお話ししています。(毎日でもOK)

一人暮らしで食事が一日1回から2回のことが多いおばあちゃんは、以前は風邪をよく引く方でしたが、

(お肉もあまり食べません)

日栄養補助食品を取ることで、風邪をひかなくなりました。

 

栄養補助食品自体お菓子のようで食べられないという方もいらっしゃいますが、

今はクッキータイプ、ゼリータイプなど従来のジュースタイプしかなかったころに比べ種類が豊富です。

 

タンパク質少ないかなと思われた方は、

是非お菓子替わりに、

取られることをお勧めします。

 

 

 

 

 

さようなら

10年以上前から、定期的に来てくれていたおじいさん。

時々だけど具合悪い時は往診に言ってたおばさん。

二月に入り、急にさようならすることになりました。

 

おじいさんは、腎臓の状態があまり良くありませんでした。

おばさんは心臓。

 

二人とも、最初のころは、難聴や男尊女卑やいろんな要因でお前なんかに見てもらうもんか姿勢でコミュニケーションをとることに、手こずった方です。

 

いつかはわかってもらえるだろうと対応して、

自己管理の方法や、月一回元気で通院してもらう為に情報提供してきたつもりですが、

おじいさんのほうは、家族との連携もやっと取れるようになったのに、

途中他科受診あり、加齢あり、物忘れ有、完璧にいくはずはありません。

いつも診察の最後は、

「大丈夫だ、ちゃんとやってる。心配ねっ。(方言で心配しなくてよいという意味)。」

 

定期の診察は、一緒にここで頑張ってる者同士という意味を勝手に意味づけしてるところもあって、

妙なさみしさが残ります。

 

心臓の悪いおばさんは、今以上の治療を受けるべきと説明しても、

現状維持をよしとして譲りませんでした。

いろいろな事情がある事は後から後から聞こえてきました。

その事情があるため、一番大切なところの下支えの治療ができなかったです。

身体は人よりも弱かったけど、やさしくて強い人でした。

 

腰痛による守り

いつもご夫婦で見えるのですが、

お母さんはいつもたくさん質問や残った薬や困りごとを、

抱えていらして一つ説明してはまた一つと話が途切れません。

 

最初に今日は何個聞きたいことをもって来たのか確認すればよかったとおもいますが、ここで話をするのもストレス解消になるのだと思い聞いています。

 

今日は足のむくみについてでした。

右足だけ以前から冷えが強く、入浴後のマッサージなどこまめにしていました。

ところが最近甲の部分の腫れがひかないことが多くなり心配であるといわれます。

 

その前に寒くなって以前から痛みがあった腰がますます、動けないくらい痛む日が続いていたとのこと。

うーん、家の中で動いている様子を浮かべてみますが、

いつもより動けてはいないはずです。

 

「足のマッサージもしてるし、運動もしているよ。」

と信じてくれと言わんばかりに言われます。

 

でも今の時期、二月半ば。

お年寄りは特に水分摂取量は減っています。

腰が痛ければなおさら動きたくありませんし、

同じ姿勢でテレビを見ながら、お茶している時間が多いはずです。

 

若いころのお母さんは介護と畑仕事と家事をもう毎日こなして、

いつもいつも愚痴が先に出てきて、笑顔がすくなく、

世の中の不幸を背負っていました。

もう限界という時に、心臓にカテーテルを入れることになり、

はたらきすぎて壊れかかった身体をメンテナンス入院。

 

今は夫婦二人悠々自適に暮らしていますから、

ニコニコして見えます。

血液検査で心臓は、特に問題ありませんでした。

 

心配していた病気によるむくみではないことを説明し、

マッサージの仕方を説明しやれやれと思った後に、

「便秘の薬増やしてもらえないか?」と言われます。

 

今でも3種類、つもり重なり頓用ふくめ処方しています。

下剤は内服直後は効果がありますが、

連用すればするほど効果は減っていきます。

「3日に一度きちんと出てるなら大丈夫なんだよ。」といいますが納得しません。

 

腰痛は長年働いて変形した腰椎からのものです。

整形に二週間に一度、ひどい時は一週間に一度通院します。

腰痛があると、元気な状態の時のようには動けません。

行動を略するようになり、

心臓への負荷は少なくなりますが、

むくみや便秘などほかの症状が出やすくなります。

 

でも考えてみたら、仕事しなくてもよい病ともいえるわけですから、便通は三日に一回、むくみはマッサージをこまめにすることで、様子を見てもらうことにしました。

 

こんな風に、腰痛は悪者扱いされていますが、

変形性腰椎症による痛みは、

もう働かないでいいよのハンコのようにも見えます。

 

何でも聞けば何とかなると考えている、

表面上はいっぱい問題抱えてる風にみえつつも、

気持ちの姿勢は超ポジティブなので、

騙されていけないいけないといつも思います。

 

特別管理産業廃棄物管理責任者講習会

平日なのに、上京して資格を取るために講義を受けてきました。

一日がかりで日帰りです。

保健所より受けなさいと指導されたものです。

特管物と省略される資格です。

しっかり授業を聞いていないと、

自動車の免許の時のテストみたいに引っかかります。

 

でも授業を聞いていて、

身体の話を、地球レベルに例えたら、

消化管と、肝、腎の機能の話のように思えました。

 

ものを作り出すことで産業が盛んになりますが、

それに付随して廃棄物の処理が必要になります。

(築地の移転で問題になっているのもここですね。)

 

有害なものをいかに確実に運搬焼却埋没できるか、

人間の身体であれば細胞レベルで、有無を言わさず、

既に存在する理によって消化解毒吸収の流れを作り出せますが、

地球レベルでは、人間が自ら生み出す廃棄物が、

どんどん変化して単純な処理の仕方ではうまくいかなくなってきてます。

便利になったように見えてそのために作り出されている廃棄物の

処理が追い付かずに、人間の勝手な都合で、

地球が汚れていくのを、理系のまじめな先生たちが、

一生懸命に理由を話しながら協力して綺麗にしましょうと叫んでいました。

 

*特別管理廃棄物*

産業廃棄物及び一般廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性そのほかの人の健康または生活環境にかかわる被害を生ずる恐れがある性状を有するものをそれぞれ特別管理産業廃棄物、特別管理一般廃棄物として区分し、処理方法が別に定められている。

①燃焼性の廃油(引火点が70℃未満)

②腐食性の廃酸、廃アルカリ

③感染性産業廃棄物

④特定有害産業廃棄物(PCB,廃水銀、廃石綿、有害金属を含む産業廃棄物)

 

事業者の責務:事業者が、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない。

物の製造を行うものは、その事業活動に伴って生じた廃棄物の再生利用を行うことによりその原料に努めるとともに、物の製造、加工、販売等に際して製品や容器等が廃棄物となった場合における処理の困難性についてあらかじめ自ら評価するなど、これら廃棄物の適正な処理が困難になることのないようにしなければならない。

(作りすぎ、買いすぎ、食べ過ぎは身体によくありませんと同じに聞こえます。)

血圧と血糖と脂質?

今日はこんな説明をしてみました。

普段は漁師の仕事をしている70代のお父さんです。

今はお仕事お休みの期間です。

少し体重が増えています。

お酒やたばこはたしなみません。

しかし、甘党です。

 

「天気のいい時は散歩するけどなあ。今は週に二日もあればいいところだな。」

「ご飯は仕事をしていた時よりも少な目にしていますか?」

「いや、同じだ。(汗)」

「少し体重が増えてきているし、夏より今は皆さん、水分も十分にはとれていない時期なんですよねー。」

「少し食べる量減らさねばだめだなあ。」

 

朝と昼は同じくらい食べて、体を動かしてもらえればいいです。夕食のごはんを気持ち軽めにして、

間食を取りすぎたときはその分引き算して、食べてください。

 

長年糖尿病と付き合ってきた人は、表面上(血液検査等)正常にみえても、腎臓が痛んできていること(尿中にアルブミンというタンパク質が認められること)があります。

その傷み具合は脱水があると増長されてしまいます。

 

食事の仕方のちょっとしたコツを守って、

体重が増えないようにすることと、

脱水が起きないようにノンカフェインの常温の水分をできれば

1~1.5リットルを一日かけ飲みましょう。

(お花にお水をあげる感覚です。リポビタンDや、ヤクルトは

肥料に近く、どうしても体に良いものとなると選びがちです。)

 

糖分の高い血液はねばねば度が上がり、

血液の塊を作りやすくします。

そこに脱水が加わり、

古い水道管みたいに錆びだらけで中が狭くなった血管の場合には、血液の塊が詰まってその先に酸素が運ばれなくなってしまいます。

高血圧症と糖尿病と高脂血症

3つの病気が中途半端で目安としての検査値が、

軽く異常値である場合、(正常値よりもちょっと上的な)

ある条件下では、一つの病気しかない方より厄介な事態を引き起こします。

 

運動、脱水予防、食事の加減。

冬ももう少しですが、意識してみてください。

私も運動頑張ります。(笑)