自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

後悔先に立たず。水分とろう。

まいにち寒いですね。

防寒はもう皆さんしっかりしてますか?

してますよね~。

 

さて耳だこ状態の水分摂取一日1.5リットル、のめていますかー?

 

近所のお年寄りは今の時期、

電気毛布使用がデフォルト状態。

 

そのため、

いつもより皮膚が乾燥していたり、

元気がなかったり、

下剤が欲しいといわれたりします(便秘です)。

 

めまいの訴えがないのがこれ幸いと思っていた矢先です。

一冬数件は立ち会うことになる脳梗塞疑いがありました。

 

いつもそれは時間外。

なぜか知らないけど時間外。

 

そして

いつもこちらに見える方ではありません。

 

いつもなんとなく元気で、

晩酌も楽しめていて、

薬なんか飲まなくていい人だから。

 

一応元気だけど、

何個かの条件がそろうと、

普段元気なかたでも、

朝起きると言葉が出てこなかったり、

片方の手に力がはいらなかったり、

足が上がらなかったり簡単になってしまいます。

 

脳梗塞になりやすい条件3つ。

1、水分不足(夏より水ほしくない冬)→白湯でいいんです。暖かい飲み物(ノンカフェイン)

2、電気毛布(寒い冬)

3、晩酌(おいしいお酒)

 

ほどほどなら怖いことにははならないのですが、

 

自宅一人晩酌はどんどん飲む量が増えていきます。

誰も止める人はいません。(意外ですが)

楽しみにしている行為を注意して嫌われるのがいやだから。

特に奥さんは旦那さんには言いにくいのが現実です。

 

電気毛布は寝る前に温めておいて、

寝床に入るときに消してもらえばそれほどでもありません。

しかし今回寒波来日の1月7日から約一週間たちました。

その間昼間は少し太陽が顔をだして、

寒さがゆるみますが、夜は氷点下という場合。

足が冷たくて(水不足=末梢循環不全)眠れない高齢者には、

電気毛布は大事な友達。

 

毎日一晩中電気毛布を使うのであれば、

水分補給は寝るまでに1.5L/Dは必要です。

 

さてこの寒い時期好んで飲まれているお茶は何でしょう?

緑茶、煎茶、コーヒー。

温かくておいしいものです。

でもおいしいのばかり飲んでいると、

カフェイン作用で飲水以上の利尿が生じます。

ノンカフェインのお茶をとお話しても、

そんなハイからなお茶は知りません。と、

もらったお茶があるから飲んでるだけといわれます。

 

畑仕事では春前から肥料や種を仕込んで、

春になれば水やりも欠かさず日参するのに。

 

自分の身体は何にもしなくても大丈夫と言わんばかりに、

自分の好きなもの、おいしそうなもの、いただきもの、

極めつけは残り物。

栄養のバランスが取れているとはいいがたい状態です。

 

遺伝子レベルの健康寿命を延ばす情報が、

本屋さんではたくさんてにはいりますが、

その前に日常生活レベルで意識しなければいけないことがあります。

 

そんな当たり前のことできてるよという方には失礼いたしましたですが、

できていない、知らない、わかろうとしない、

そんな事必要ないという方たちもいらっしゃいます。

 

毎日の生活で少し気を付けるだけで、

人生の分かれ道みたいな状況に陥らずに済みます。

病院のベッドに寝ながら、天井見上げて、

あの時〇〇すればよかったのにとつぶやく未来がほしいですか?

 

アルコールも休肝日を設けていかないと、

身体に水分をとどめておけません。

アルコール飲んでそのまま寝こんでしまうパターンが一番危険。

 

でも、

80代以上のおばあちゃん二人だけの経験ですが、

こんなことも起こっています。

二人は定期薬がある当院通院中のかたです。

普段からお水飲みましょうコールは耳だこ状態です。がことは起こりました。

 

やはり冬。

雪が少ないけど急に冷え込んだあさ。

手がうごかない、力が入らないと一人は来院、もう一人は往診対応でした。

 

状態を確認。

補液開始。

 

本人は動かない手を前にして動転中。

経口摂取はできるはずですが、手助けがなければ動けません。

救急車を呼んでる間に、

「あれ、手が動く」といわれました。

救急車に乗って病院に到着するころには元のように動けるようになっていました。

(うごけるようになっても麻痺を生じた炎症があるためにこの場合は必ず入院治療が必要です。)

 

時々簡単に治ったからあの時のことは大したことないっていう方も見えます。

こちらは脳ではなく心臓の梗塞の症例。

こちらでできる目いっぱいの治療を施して、

救急車に乗ってもらうんです。

普段の生活の身体への負担の有無が、

ここで分かれ道の方向性を決めます。

本人はねてるだけ。

心臓カテーテルやったり、CTとってもらったりしてるけど、

わからない。

軽くて何ともなかったさあ~と言われた時には、

虚脱状態でした。

本当に軽くすんでよかったねとしかいえませんでした。

 

 

**一過性脳虚血発作(脳の血流不足)によるまひ状態になっても、

直ぐに麻痺が改善する場合もありますが、

再梗塞(再びの血流不足で酸素不足で起こる麻痺)生じやすいため、

約48時間の全身管理下での経過観察が必要になります。**

 

麻痺がおこったら、

点滴確保して救急車を呼ぶことが私の仕事になります。

病院で脳梗塞の治療をしてもらい、

リハビリ病院で頑張って自宅に戻れたら、

またお会いすることができますね。

 

外来で元気だね、大丈夫だねって必要最低限の薬で、

ピンピンコロリできたらいいなと思います。

 

同じ時間を共にしていくわけなので、

わがまま言い放題言わないでくださいね。

(自宅での血圧測定はしたくない、

薬は一日一回でいい、

運動もめんどくさい、

酒やめるんなら死んだほうがいい、

水なんてまずくて飲めるか、

ゲートボールしたいから膝の痛み止め希望等々、

わがまま言い放題で病気がひどくなってもこちらはどうしようもありません。

こちらは何でも言っていいゴミ箱ではありません。

どうかお手柔らかにおねがいします。)