皆さんはどんな枕がお好みですか?
ふわふわの枕、硬めのもの、調節自在のものなど。
色々種類がありすぎて何がなんだかわからなくなりますね。
寝具の一つの枕ですが、
睡眠への影響は計り知れないものがあります。
本人がもし気がついていなければ大変なことも引き起こしてきます。
さてそれは何か思い当たりますか?
いびきをかきやすくなったり、
腰痛のもとを作ってしまう体勢であったり、
寝ているのに体がゆっくりと眠れない事態が隠れている場合があります。
数年前に当番医でお目にかかったご家族は、
子供さんの感冒のことでいらしたのに、
最後には家族全員が睡眠時無呼吸症候群の可能性があることが発覚しました。
そういえばみんないびきをかいてるよ〜と、
大笑いで幕を閉めてしまいましたが、
そのあとのフォローをすることはできませんでした。
なんだか体が疲れやすい、
そのうち眠れなくて昼間にうとうとしてしまう。
このぐらいと放って置くといびきだけの話ではなくなります。
息ができないために心臓や肺はパニック状態。
血中酸素濃度が下がりまるで眠りながら潜水しているのと同じ状況です。
息が苦しくて目が覚めたり、
よる目が覚めた時にドキドキして心拍数が上がっていたら要注意です。
さて怖いことばかり書いてしまいました。
こんな症状も枕を変えることで軽減することができる場合があります。
腰痛専門の枕を作成する整形の先生がいらっしゃいます。
腰痛だけでなく実はこれが睡眠時無呼吸症候群を引き起こさない為にも調度良い設計です。
Youtubeに作り方が出ています。
枕にのせた頭がまるで焼き鳥のようにくるくるとスムーズに回転する状態が最適な状態だそうです。
腰痛と睡眠時無呼吸症候群も予防できるとしたら一石二鳥です。
なぜ急に枕のことを書いたのか。
今日外での仕事で聞いた介護業界の枕は選択肢がないということからでした。
フカフカのものか、硬いものか。
二つに一つなのです。
みんな飲み込むのが下手くそな方ばかりなのに、
首を曲げて枕に頭を預けています。
フカフカしすぎるものは体が沈みやすく、
ともすると気道の閉塞を起こしかねません。
物言わぬ人たち(言えない人たち)の身の安全を左右してしまうことです。
これを読んでくださった皆さんはぜひ良き眠りのための枕を、
見た目や好みだけでの選択でなく、
身体に合わせたものをぜひ選択してくださいね。