おはようございます。
今日ながれてきたニュースに面白いものがまぎれていました。
納豆アレルギーのある方!ご注意ください。
この世の中に納豆アレルギーでサーフィンをするという方がどのくらい存在するのかは横においておきましょう。
サーフィンでよくおこるトラブル➡クラゲによる刺傷、皮膚炎など
クラゲぐらいとその時々は過ぎてしまいますが、
このクラゲの毒には納豆アレルギーの素となるポリアミノグルタミン酸(PGA)が含まれていて頻回感作されることで、
納豆アレルギーになりやすい人をさらに助長してしまっているという事実が明らかになったのです。
横浜市立大学大学院環境免疫病態皮膚科学の猪俣直子先生のお話しです。
以下実験内容についてです。
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検討対象は2015年11月1日~16年12月31日に同科を受診した食物アレルギー患者140例(男性56例)で、納豆アレルギー群13例(同10例)と非納豆アレルギー群127例(同46例)に分類。受診者におけるマリンスポーツの経験の有無、実施日数などについて質問票で調査、分析した。
食物アレルギーの診断は病歴があり、アレルギー検査〔特異的免疫グロブリン(Ig)E測定、皮膚プリックテスト、負荷試験〕で1つ以上陽性となった場合、PGAアレルギーの診断はPGAを用いた皮膚プリックテストと好塩基球活性化試験がともに陽性となった場合とした。
検討の結果、納豆アレルギー群のうちマリンスポーツの経験がある割合(92.3%)は、全140例における割合(11.4%)より有意に高かった(P<0.0001、フィッシャーの正確確率検定)。マリンスポーツ経験は、ロジスティック回帰分析で性や海水浴経験といった他の交絡因子の影響を排除しても、有意な納豆アレルギーのリスク因子であった(オッズ比278.0、P<0.0001)。
さらに、マリンスポーツの種類ごとに納豆アレルギー群と非納豆アレルギー群の割合を見ると、サーフィン経験ありでは前者が84.6%、後者が1.6%で、各種マリンスポーツの中で唯一有意差があった(図)。
図. 各種マリンスポーツ経験別に見た納豆アレルギー群の割合
(Allergol Int 2018; 67: 341-346)
加えて、非納豆アレルギー群では全例がマリンスポーツの年間実施日数が2週間未満だったのに対し、納豆アレルギー群では全例が2週間以上で、海水中の活動時間の長さも納豆アレルギーの発症に影響を及ぼしている可能性があるとした。
この結果について、猪又氏は「海中に生息するクラゲなどの刺胞動物は納豆と同様にPGAを産生する。サーフィンなどのマリンスポーツ実施者はクラゲに刺される頻度が高いため、PGAに感作されるリスクが高いのではないか」と推論した。その上で「食物アレルギー患者の問診時にはマリンスポーツの経験、特にサーフィン経験の有無を聴取することが、納豆(PGA)アレルギーのスクリーニングに有用と考えられる」と述べた。
「食物アレルギー患者の問診時にはマリンスポーツの経験、特にサーフィン経験の有無を聴取することが、納豆(PGA)アレルギーのスクリーニングに有用と考えられる」と述べた。
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納豆とサーフィンどちらを選びますか?