昨日も暴風が吹きれあれたので、
今日はさすがにまずいので父のいる病院まで急ぎました。
いつもの姿ですが、
ふてくされたようにベッドに横座りになりテレビを見ています。
「おっ、来たか。
今日少し買い出しに出かけられないかな?」
お花畑の証拠です。
雪が降り道路がぐちゃぐちゃなのに無理だと、
毎回説明していますが最初の言葉は「買い物いきたい」です。
買い出しが無理である事を話すと、
ごそごそメモを取り出して、
「これを買ってきてほしい。」と申します。
何々とメモをのぞいてみるとミミズが這ったような字が並んでいます。
<ほしいもの>
1、虫めがね
2、ウイスキー
3、煙草
4、酒
やむにやまれぬ思いがこもっていました。
アルコールはもちろんタバコもだめですから、
どうしてももっていくのは団子やまんじゅう、
くだもの、栄養補助食品になります。
いつも綺麗になくなっているため、
食欲あるなあと思い勇んで毎回購入していました。
病院の冷蔵庫に保管されていて、
ダンボールいっぱいになっていることを告げられ、
かなりのお菓子やジュースを引き取ることになりました。
入院してからでは遅いです。
娑婆にいるみなさんはできれば美味しいお酒を少しずつ堪能する飲み方へ移行されることが望ましいです。
田舎の医者は経済的には良いかもしれませんが、
遠くによき友人がいてくれないとかなり大変です。
よかれあしかれ中身ではなく、
外側だけが必要な関係ばかりで人生が過ぎ去っていきます。
関係性見定める時間も余裕も意識すればあったのでしょうけれど。
高度成長期の忙しさに巻き込まれ自由になる目の前の趣味とプロパーさんの接待攻撃(裏では舌を出して見下していたのに)。
本来絵をかきたかったのに自由にできなかったふがいなさなんて、
金があるからいいじゃないですかで一笑されて終わりです。
父との会話は心の中をのぞかせてくれるような会話がほとんどなかったのもうなずけます。
(なーんて文化的側面のまずしい家庭であったかお判りでしょう)
さてさて認知症予備軍の宝庫であった我が家の会話の少なさですが、
ずいぶん前に切り抜いてあった記事を見つけてきました。
週間朝日の記者の方が、物忘れがひどくなり、
簡単なテストで認知力の低下が判明してからどう戦ったかというものです。
認知症対策としては、
1.筋トレ
2.音楽療法
3.芸術療法
が紹介されており、適度な運動、十分な休養、バランスの取れた食事、社会交流や知的刺激などが必要なのです。
デイサービス内容として組み込まれている活動ですが、
デイサービスに行く必要がある状態になる前に、
これらを自発的に行っていたら行かなくてもいいのです。
毎日の生活を自分の好きなように行動でできるのです。
私は目の前の患者さんに父のが良い(悪い意味での)お手本になってくれていると思い説明しています。
認知症予防の対策3つを写し書きしておきますね。
1.筋トレ
①太もも→椅子に浅く腰かけてひざを前に伸ばした状態から、足を10cmくらい上方に上げる。
太ももを意識して集中しながら、ゆっくりと左右10回。
②ももの内側→足を肩幅の二倍以上開き腰を落とす。
肘を膝の内側にあてがい、ひざは内側に向けて力をいれ、肘は逆に外側へ開く。
一回10秒を二回以上。
③おしり→両足を肩幅の二倍以上開く。
ひざとつま先を外側に向けた状態でひざを曲げおしりを10cm以上上下させる。
目安は20回。
④背中→椅子に座り、手で反対側のひざをつかむ。
ひざ側の手をゆっくり引きながら、つかんでいるひざの方向に上体をひねり半回転させる。
左右10秒を二回以上。
⑤肩→座った状態で握りこぶしを作り両ひざに挟む。
ひざは内側に閉じようとしながら、両こぶしは外側に開こうとする。
一回10秒を二回以上。
⑥二の腕→肘を曲げ、手のひらを上に向け、反対の手の平で強く押さえる。
その状態で腕の曲げ伸ばしをゆっくりと繰り返す。左右をそれぞれ10回以上。
2、音楽療法→普段なじみのない楽器を演奏することで新しい知的活動として脳への刺激になるそうです。
18番(おはこ)の歌ばかり歌うのではなく、新しい曲に臨んでみることが新しい刺激となります。(記事では弓で弾く楽器「プサルテリ」が紹介されていました。)
3、芸術療法→絵をかく際、目の前にあるものの特徴や輪郭をじっと見つめることで凝視効果が得られ、集中力が高まる。
日常と異なる感覚が脳を活性化させるとのことでした。
めんどくさいめんどくさいと言ってると知らないうちに悪夢が近寄ってきてしまいます。
何歳になっても新しいことに挑戦していきましょう。
そのためにも体調管理を、
まずは水分摂取からしていきましょう。