自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

携帯画像での受診

暴風と雪の一日です。

 

昨日は画像だけの受診の方が3名見えました。(家族が来院)

 

携帯の画像に病変だけうつしての受診です。

 

雪道、寒い日はお年寄りには鬼門です。

 

一人目の方は低温やけど

 

使い捨てカイロを腰に当てて起こりました。

 

見た目普通のびらんに見えます。

 

でも既にカイロが接していたところは組織がダメになっているため、

赤く変色したところを乾燥させないように保存しながら、

経過を観察しなければなりません。

 

画像だけでは心もとないことや傷の処置の指導も必要なため、

この方には来院してもらいました。

 

二番目の方はお家の中で転倒した際、

皮下に血腫ができてしまいました。

 

本人は昨日来院して一応処置を行い、

今日また見せていただく約束でした。

 

でも足が不自由なのでお天気の悪い日は外出できません。

 

画像だけの来院になりました。

 

血液をさらさらにする薬のためかかさぶたまで変化しないで、

ゼリー状の血液が塊のまま傷口についていました。

 

その塊が残っていると傷は治りません。

 

熟した柿の薄皮のようになった皮膚が剥がれ、

血腫をのぞいて治療しました。

 

そして今日が二日目。

血腫が取り除かれ周囲の皮膚の循環が良くなり、

皮膚の色が綺麗になっています。

 

でも治療薬の塗り方が厚塗りでした。

 

組織がもう死んでしまったところにだけ塗るお薬を、

元気なところにも塗られていたため注意です。

 

 

感染しやすい病気が基本にあるためより注意をしなければなりません。

 

来週また来ていただくようにお話ししました。(画像だけ)

 

3番目の方は右側の前から後ろにかけての発疹です。

痛みやかゆみの訴えはありません。

画像をよく見ると水泡もあります。

帯状疱疹でした。

 

この方は基礎に免疫が弱くなる病気があるため、

このような病気になりやすくなります。

 

でも食欲もありお水もしっかり飲まれています。

(帯状疱疹のお薬は腎機能が低下していると副作用が強く出てしまうのです。

なのでしっかりお水を飲まれているか、

今までに行った検査で腎機能をチェックしないといけません)

 

内服薬で経過観察していきますが、

もし内服しても改善しない場合には、

おおもとの病気の主治医の先生に連絡していただくことにしました。

 

遠隔診療はなかなか利用していただけませんが、

以前は無理してでも連れて見えていた家族の方も、

文明の機器を上手く利用するようになりました。

 

通院にかかる手間暇を減らしてくれる便利なものです。

 

過疎地で生き抜くために絶対に必要な手段です。