自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

タバコからの贈り物

今日は毎月きちんと通院してくれるようになったおじいさんのことです。

 

前は体調が良ければ薬入らないと自分勝手な内服管理で2,3か月に一度の通院が多い方でした。

 

一度軽い脳梗塞になってからは、

まじめに来ていただけるようになりました。

 

今日は冷たい雨が降る中見えたためか、

少し会話のあとの息切れ、せくせくする感じがありました。

 

「お父さん、歩いてくるとき少し苦しくなかった?」

 

「やっぱり少しくるしくなるなあ。」

 

「あさにせきこんだりしない?」

 

「痰が絡むと咳が止まらなくてなあ。」

 

ずいぶん前に感冒罹患した際に気道の炎症の度合いについての検査をおこないました。

 

今日も同じ検査をおこなってみました。

 

すると、前回よりも少しだけ値が低くなっています。

 

吐き出す力が少し弱くなっています。

 

若いころのお父さんはヘビースモーカーでした。

 

今はさすがに禁煙していますが、

男の方はあまりおしゃべりしませんし、

深呼吸の練習もあまりまじめにしません。

 

するとどういうことが起こるでしょうか?

 

呼吸するときに必要な筋肉が、

知らないうちにやせてきます。

 

すると風邪をひいてせき込みが続くと、

すぐに筋肉痛が起きやすくなるのです。

 

以前風邪をこじらせた時に、

気管支の炎症をよくする吸入のお薬をあげました。

 

喫煙歴が長い方は、

朝に痰の絡みで咳が止まらなくなりやすいです。

 

朝のせき込みも良くしてくれるお薬ですが、

おじいさんはまじめに吸入はしていませんでした。

 

寒くなってお水も十分に取れていませんでした。

 

痰を出すことが大変であるといわれています。

 

①まずお水をしっかり十分量(一日1.5リットル)を常温もしくは暖かくしてノンカフェインのものをちびちび取りましょう。

 

②深呼吸を毎日意識して行いましょう。

 

③30年以上喫煙歴のある方で朝の痰、せき込みで大変な思いをされている方は炎症を押さえたり気管支を広げたりしてくれる吸入薬を使用してみてください。

 

(呼吸器専門医の先生のところで検査してみて処方をお願いしてみてください)

 

毎日吸入なんかめんどくさいといわれるあなた。

 

落語家の桂歌丸さんをご存知ですよね。

 

タバコからの贈り物はあまり楽しいものではありません。

 

桂歌丸さんが常に付けて移動している酸素ボンベ。

 

あの酸素ボンベが贈り物です。

 

重くて移動が大変です。

 

なるべく使わなくても大丈夫に期間を長引かせるために

吸入薬(気管の炎症を押さえたり、気管支を拡げる作用のあるもの)があるのです。

 

面倒くさいといわれずぜひお試しください。