自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

趣味カメラ

今日の父はすこぶるご機嫌でした。

 

表情はいつも通りあまりないのですが、

平行棒内であれば何とか歩けるようになりました。

(長さが3~4メートル内外の平行棒です。)

 

リハビリの担当になっている可愛い女の先生につきっきりで、

指導してもらえているからだと思います。

 

昨日は息をはく力を強くするために、

水を入れたコップにストローを入れてぶくぶく空気を送る練習をしていました。

 

担当の先生から、最初は10秒ぐらいしか続けて行うことができなかったそうですが、(長年の喫煙のため)

今は30秒間持続可能だそうです。

 

元気になると、

いつもの指示だしマンに変貌です。

 

今日はいつも楽しみにしている新聞を忘れたため、

ひとくさり嫌味を言われたのち、

「カメラもってきてくれ。」と言われました。

 

植物や風景、あと家族ぐらいしかとらない父ですが、

リハビリの病院で何を撮るのでしょうか?

 

趣味の写真を撮ろうとする元気が出てきたわけです。

 

さすがに釣りや料理は病院ではできません。

 

手軽にどこでもできる写真を撮るという行為が趣味であったことは良かったです。

 

 

リハビリ病院も3か月以上入院し続けることは難しいです。

 

「もう入院して2か月だ。」

 

しっかりしてるじゃん。

 

退院のちすぐに自宅での介護は段差のある自宅では難しいです。

 

外泊という形で自宅に連れてきたいですけれど、

自宅に戻ったら私は半分奴隷のように仕えなければならないでしょう。

 

本人は自分の目の前のことしか見えません。

 

むかしからそうでした。

 

 

 

ちょうど今日の外来に、

大腿骨骨折を克服して見えたおばあちゃんが見えました。

 

むかし人なのでおじいちゃんに昔からもう尽くすだけ尽くしてこられた方です。

 

そのためおじいちゃんは自分の身体のことばかり問題で、

おばあちゃんの状態を加味せず、

元気な時のように指示を出されるのだそうです。

 

さすがに退院したばかりの身には家事一般の仕事はこたえます。

 

「もう、いやになってきてしまう。」とのたまわれました

 

でも半分おばあちゃんにも否はあります。

 

とにかく尽くすだけ尽くされてきたのですから。

 

おじいちゃんもそれが当然と思われてしまっているのです。

 

対策として。

 

自分の身が危なくなる可能性がある場合は、

とにかく、

第三者に相談をして火の粉が降りかかり、

大火事にならない前に対策を考えましょう。

 

(介護現場で後悔したくないがためにお見舞いをできるだけしてきていますが、その行為すら父には当たり前のことに過ぎないのかもしれません。)

 

お互いがどんな風に感じているかどこかで確認しながら、

たがいに負担にならないように協力する関係がなければ、

どちらかがつぶれてしまいます。

 

正しい正しくないは一度脇において、

私もきちんと考えなければなりません。

 

自宅に戻ったらたぶん酒タバコは再開、

リハビリも当然行わないと思います。

 

再び転倒骨折寝たきり認知コースに逆戻りです。

 

少しでも長生きしてもらうためには、

第三者のかたに入ってもらうか、

それなりのところでリハビリをしながらの生活をしてもらうか。

 

どんどん距離が離れていく現実ですが、

できるだけのことを続けていきます。

 

まず父の好きなカメラ探します。