自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

ブラック企業と熱発

三連休いかが過ごされましたか?

 

私は真ん中の日曜日に仕事でした。

 

連休の真ん中に休日診療所を訪ねる方たちってどんな人?

とおもいませんか。

 

基本みんな疲れ果ててもうどうしようもなくて見える方が殆んどです。

 

特に持病もなく体力に自信がある方が働過ぎてコントロール不良になった場合が多いです。

 

今回は熱発と尿路感染症の方が多く見えました。

 

3人ご紹介します。

 

一人は30代半ばの男性。

背が高く元気ならバリバリのサラリーマン。

おとといから38度台の熱発があったのに、

市販薬で熱を押さえて昨日一日働いていたと。

今日はもう身体がだるくてのどの痛みがひどくてご飯や水が飲めない状態で見えました。

お口の中をのぞいてみると白い苔のようなものがへばりついて大きくなった扁桃腺が見えています。

もうここまで来てしまったら内服薬では対応できません。

即入院のできる病院へ紹介です。

 

次は老人ホームから見えた80代のおばあちゃん。

お昼までなんでもなかったけれど午後二時過ぎに38度台の熱発。

ズボンの下をめくってみるともうすでにズボン下着用されています。

秋になり皆さん夏よりも水分摂取量が減っています。

その上温かい衣類に変化していて、

枚数も増えています。

当なら夏同じくらいの水分を取っていないと脱水=尿量減少が起こります。

おしっこの量が減ると膀胱にたまる量が少なく尿意を感じにくくなります。

尿は栄養たっぷりです。

逆行性に細菌が栄養豊富な尿を目指して這い上がり、

排尿の間隔が長引くほど細菌は繁殖してどんどん数が増えていきます。

膀胱炎から腎臓に炎症が乗り移り腎盂炎になって38度台の熱発が起こります。

でも日頃から食欲のあった方なので、

38度の熱発があってもしっかりした視線を保たれていました。

 

3人目は他県から朝4時に起きて子供の運動クラブの大会に応援に来た30代半ばのお母さん。

38度の熱発なのに、

大会に出る小学生の男の子と、

保育園の男の子連れ。

お父さんは?と聞くと別件で用事があっていらしていません。

お母さんは働いてもいるみたい。

何時休むのーーー?

運動クラブのコーチさん。

みんなオリンピックに出なきゃいけないの?

何で毎週練習あってこんな遠くまで試合に出なくちゃいけないの?

お母さんたちは疲れ果ててますよー!

誰か余力を使い果たしてしまうこの流れを止めることはできないのでしょうか?

学校の行事だけが日常の大切ではないですよ。

もっと親子の間の静かな時間や、

自分一人のんびりする時間も大切です。

何も考えることができなくするように、

時間が埋め尽くされるような予定が立てられていると、

外部の私は思ってしまいます。

一番目に上げた男性と同じように体を酷使しても滅私奉公してしまう最終的には過労死につながるあり方を教えているようにも感じます。

疲れたら休む。

普通に大切な事を注意していたら、

 そんなに怖いことは起こらないです。

保健体育の授業でもう少し保健のことを教えてあげてください。