自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

外来通院日

今日は父の整形外来受診の日でした。

 

医療行為を提供していますが、

家族のために予約した時刻に外来へ向かうことは初めての経験です。

 

まず予約が決まった出時点で介護タクシーの予約が必要です。

 

父は歩くことができない状態ですから。

新しい病院ではボランティアの方がとても親切にいろいろ教えてくれました。

 

まず、患者カードを入口近くのATMみたいな機械に入れます。

行動の流れがかいてある紙が出てきます。

 

まず診察の前に、

骨レントゲンの検査を受けなければならいみたいです。

 

「11番のレントゲン室前でお待ちください。」

待つこと数分。

 

(同じように車いすのご主人の検査を待つ70代半ばの女性がとなりに座りました。

よーく見るとアイライン!!

こんな田舎で70代の方がアイライン!

世の中変われば変わるものだ。

とてもワクワクしてきて思わず声をかけてしまいました。

「目のお化粧は昔からされていたのですか?

とてもおきれいですね。」

「いいえ、孫に聞いて始めたんですよ。(にこっ)

お安いのがたくさん出てますからね。」

「とても素敵です。」

興奮してしばし話しこみました。

母親が生きていたとしたら、

アイライン=いやらしいものと見下すのが関の山です。

それなのに、

戦前生まれの方でもチャレンジされる方はいらっしゃる。

あー、今日の収穫はこれでした。)

 

お話ししているうちにご主人の検査が終わりました。

さよならをして、

父を検査技師さんのところまで連れていきます。

 

その後また整形外来の窓口まで。

予約票、患者カードの確認のちに、

中のほうの待合室で待つこと20分。

 

やっと名前を呼ばれて診察室に入ります。

 

「ここのところが少しへこんでいますよね。

今は特に痛みはないのですね。」

「はい、ありません。」

「骨折するまでお家の中では自由にされていたのですか?」

「はい、少し歩く速度は遅くなりましたが、自動車の運転もしていました。」

 

再診の予約をいただきこれで終了です。

 

まず痛みがなくベッド上でも動けることのありがたさ。

ご飯を自分一人でキチンと食べられることのありがたさ。

強く感じます。

 

介護タクシーが来るまで約一時間。

今まで会話したことのない親子の会話ができました。

父は植物が大好きです。

実のなる木、葉っぱが食べられる木。

植えても鳥や虫に先に食べられてしまいます。

今年は柿の実が少ししかついていないことを話しました。

年によってなったリならなかったりするからなあと一言。

中庭に植えてある木が伸びきっていて、

剪定されていないだとか、

あれはまだ若い木だとか。

こんな話するひとでしたっけー!という感じの内容ばかり。

病気はあまりいいことは運んでくれませんが、

今日の会話やただ待つだけの時間は、

今までにない心のゆとりを生み、

普段なら聞くことのできないお話しを引き出すことができました。

50年以上たってやっとできた親子の会話です。

遅すぎたけどもっと遅すぎなくて良かったです。

 

介護タクシーの運転手さんが見えました。

父の手足もすっかり冷たくなってしまいました。

来月の予約の時は11月。

てぶくろ、帽子、マフラー、レッグウォーマー

にダウンの用意が必要です。

車いすにじっと座っているとお尻が痛くなるそうなので、

低反発のクッションも必要です。

いつもの時間ない時間には、

いつもとは違うことが起こりやすいのかもしれません。

入院することや患者さんの立場になることは、

つらいことも多いけど仕事で忙しく動き回っているときには気が付かないことに気が付くことができます。

肩の荷を下ろすことができます。

ゆっくり休むための時間です。

 

今日は朝早くて大変でしたけれど、

良いときを過ごしました。^-^