自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

高血圧ワクチン

高血圧ワクチン?

ワクチンは感染症対策のものと考えていませんでしたか?

いま薬の内服で対処してきた病気にもワクチンの開発がなされています。

2008年に発表された論文でこのような結果が得られていました。高血圧ワクチン(AngⅡワクチン)を低容量群、高容量群、プラセボ群と分けて3回投与する実験が行われたところ、ワクチン投与した二つの群が二回目から抗体価が上がり用量依存性の効果が認められたそうです。

3回目の投与でも反応があり、血管を収縮させて血圧を上げてしまうAngⅡ(アンギオテンシンⅡ)を減らすことで血圧の上昇を抑えることができるようになるのです。

マウスの臨床実験(2週間間隔で3回投与しAngⅡに対する抗体価を測定)でも6週目で最大を示し、以後減少していったそうです。

このことから免疫の持続期間はおよそ2~3ヶ月と考えられました。

有効性としては、AngⅡによる血圧上昇、心肥大、冠動脈周囲の繊維化が抑制が確認されました。

安全性としても、心臓、腎臓、肺などの主要臓器に炎症性細胞が認められず、他AngⅡ投与による自己免疫反応(自らを標的として破壊してしまう反応)が生じないことも確認されました。

このことから高血圧ワクチンの有効性、安全性が確認されて実用化の目処が立ちました。

高血圧の薬でもACE阻害剤(カプトリル、アデカット、ロンゲス、タナトリル、コナン)、AⅡ受容体拮抗薬(ブロプレス、ディオバン、ミカルディス、アジルバ)等を内服している方が適応になります。

高血圧の治療は経口内服が主流です。

毎日内服することが必ずしもきちんとなされていない場合も多く、多剤併用になりがちな高齢者へも有効ではないかとおとらえられています。

薬もどんどん変化しています。

でもその前に日常の生活面において自身の体調管理があっての健康です。

耳ダコですが水分、タンパク質、身体に必要なものをしっかり取る習慣を身につけましょう。