昨日今日と暑くまぶしいくらいの日差しでした。
お水が不足して足の運びが悪くなったり、
言葉が出なくなったり、
ちょっとした変化に弱すぎる年代のほぼ担当なので、
往診ではなく直接診療所のほうに来ていただくしかありません。
なぜなら、補液(点滴)をする必要があるからです。
今日見えた一人の方は、脳梗塞で歩行障害、嚥下障害があるため、
普段からお水が十分にとれません。
朝夕は涼しいのにお昼の照り付けるような日差しの中、
黙って動くことが少ないためお家の中の体感は寒いのでしょう。
厚着をしています。
それに水分を取るとむせてしまうことや、
水分を取ると多くなる排尿回数(トイレに行く回数)が多くなる
ことから、
ますます脱水が進みます。
もう歩き方が元気な時と全然違ってしまうのです。
でも不思議。
2~3時間ゆっくり点滴して水分を補ってあげるだけで、
普通に言葉が出てきたり、
歩行も安定してきます。
脱水が進むとこむら返り(下肢の痙攣)が起こりやすくなります。
これは仕事上なかなかトイレに行くことができず、
水分を控えてしまいがちな職業の方でどの年代にも起こりやすいです。
若さの余力で何とか危険を回避されてきたとしても、
その習慣が続いてしまうと、
余力が少しずつ失われてしまう中、高年になって、
怖い症状を引き起こすきっかけになります。
人それぞれです。
でも知っていて行うことと、知らずに行っていることとは、
その事象が起こってから受け止めるダメージに雲泥の差が生まれます。
知っていて行うのであればそれは自業自得で、いいのです。
自分が好きでやっていることなのです。
もう何も手出しはできません。
ただ私がここで20年以上見てきた方は、
煙草やお酒がどんなことを引き起こすのかとか、
脱水が常にあるとどんなことがあるのかとかは、
症状が出るまで全く気にも留めない方が殆んどです。
元気な人ほど不健康。
厳しくならない程度でいいので、
自分の身体を大切にする情報を手に入れてください。