今は一番山里に住む人達にとって忙しいときです。
なぜなら、山菜が一度ににょきにょき生えてきて、
美味しい時期に刈り取らなければなりません。
その上、自家農園を持つ人が殆んどですから、
ジャガイモ、ホウレンソウ、トマトにキュウリ、
10種類近くの苗を植えたり、肥料を与えたりで忙しいのです。
連休が明けていつもは元気なお母さんが少しげんなりして見えました。
「連休どうでした?」
「いつも一人で静かなのに、たくさん遊びに来て楽しかったけど二日寝ました。」
「でもその割に今日はまだ元気がないですね。」
「少し休んで大丈夫と思って畑仕事やったら具合が悪くなってしまって。」
「お母さん、ジャガイモ何個植えた?
昨日きたお母さんは心臓わるいのに100個植えたって自慢してたよ。
少し無理すると苦しいけど天気が悪くなるから終わらせたんだって。」
「そんなには植えなかったよ。(笑)
でもこんな風にしても、ほとんどサルに食べられてしまうんで、網をかけたのが一番こたえたかなあ。」
そんなこんなで心電図と胸のレントゲンをとることにしてみました。
大体今の時期、夏バテ対策に今現在の体調の確認をしています。
冬の間、お茶飲みばかりしていた身体です。
畑仕事に山菜取り、地区によっては春祭り。
行事に用事にてんこ盛りです。
無理をしている人は、
自覚症状がなくてもレントゲンの影には
いろいろ変化が出てきます。
自覚症状がない=大丈夫という確信犯には前に撮った写真と比較して大きくなったり、
ぼやけたりしている心臓の変化を眺めてもらいます。
すると少しこちらのいうことを聴いてくれます。
もちろん大きさの変化が半端ないときは、
専門医に即紹介です。
口でいくら説明しても、みんな仕事が大好きなんです。
スマホも使えないし、家にもじっとしていたくないし。
そんな人ほど少しずつ心臓が大きくなり、そのあと不整脈が出て
きて、そのうちひざや腰が痛くなり、
自分で動けないようになってやっと心臓は安静を保てるようになります。
身体はこんな風に、自分で自分のことを守ってくれています。
取り返しのつかない状態になる前に、
少しはこちらのいうことも聞いてほしいなと思う時期です。