自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

父の眼科受診

 

今年は冬が長引いて春が遅かったせいもあり、

今いっせいに山の緑が芽吹いています。

 

いつもの芽吹き方と違い我さきにとにかく枝葉を伸ばし、

さまざまな緑の色合いが一日一日違ってまるで絵物語みたいです。

 

さてこれから成長せんがための自然の姿とは異なり、

昨日は父の白内障の検査のために出かけてきました。

 

以前は見ていた新聞を見なくなったこと。

テレビも見るだけではなく聞くだけになりと、

担当の看護師さんからの相談で心療内科の先生に見ていただき、

加齢からの鬱の可能性を否定し、

眼が良く見えないという父の訴えを取りあげてくださいました。

 

(以前からまぶしいまぶしいといいつつも、

眼科受診は頑なに拒み現在に至っていたつけがまわったのが自然の流れです。)

 

前に二回外出のちにトラブルを生じたためしっかり水分を携帯して出発です。

介護タクシーの予約もスムーズにできて何とか予約の時間につきました。

 

技師さんに視力やいろいろな検査を静かに受けて先生の診断を待ちました。

 

視力はかなり落ちていること。

角膜は綺麗なこと。

眼底には出血はないこと。

緑内障ではないこと。

見えにくいのは多分白内障でしょうというお話しでした。

 

少し認知症による物忘れや脱水や便秘があると夕方せん妄生じてくることもある人なのに、

入院してからの手術は可能かどうかを考えると厳しいなあと思いました。

 

ただ眼科の先生と普通に会話をしている父を見ると気持ちが揺らぎました。

 

とりあえずすぐに手術という流れではなく、

白内障の治療(点眼液)を開始してみてどのような変化するかを経過観察してみてからでも良いのではないかというお話になり帰ることとなりました。

 

介護タクシーに帰りの便をお願いして待つこと約30分。

 

ちょうどその日は夕方から雨になるという天気予報であったのですが、

もう春だから、もうあたたかくなるからと、

病院内の着衣に少し厚手の背広を着ての外出でした。

 

なかなかタクシーは来てくれません。

二回目の来て来てコールをした後、父がポツリ。

 

「すこしさむいな。」

 

手を触ると冷たくなっています。

やばい、冷えさせてしまった。ということに気が付きました。

 

余分な布類はもってきていません。

もう背中に太ももに手のひらにさすりまくって何とかお茶を濁しながら、

早く来てくれーと心の中で叫んでいました。

 

病院内では体温が維持できる状態の身体でも、

外に一度出てしまえば風が吹いたり、雨にぬれたりなんやらかんやら。

想定外のことが起こり再びトラブルの渦の中へと行きかねません。

 

今回は水分については考える余裕がありましたが、

身体の冷えを避けるということを忘れていました。

 

これからは夏になりますが、外ではなく室内では効きすぎた冷房なども、

想定外になる可能性は大であります。

これからはどんな季節であってもひざ掛け程度のものは携帯しようと思いました。

 

さて、

再び介護タクシーにのり病院の前につきました。

いざ自動ドアが開いて中に入ろうとすると、

「あれ、今日俺ここにとまるのか?」という始末でありました。

笑うに笑えないこれからの流れを想像してしまいました。