自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

脱水注意報再び

今日、外来に見えた方たちは一度は入院なりされましたが、

自分なりに頑張られて自宅にめでたく戻ることができた人達ばかりでした。

(努力家の方たちばかり。)

 

その中のお一人は90歳の男性は満州や上海、北京など戦争中に行かれたたことのある強者です。

ずいぶん昔この人に試されたことがあります。

理由は、知識だけ振り回して相手の気持ちを考えなかったからです。

なんとか切り抜けてご褒美的に聞くことのできたお話が、

戦地でご遺体を扱われた時のお話しでした。

このような体験をされたのかという今の時代では考えられない視点から、

物事をとらえられていますから、

少しのことでは微動だにするわけないのです。

(詳細はこのブログにふさわしくない為ごめんなさい)

でもその方が直近の入院決定のときには、

「ここにはお世話になったな。ありがとうな。」と、

最後の別れみたいな言葉を言われて救急車に乗ってかれたのですが、

きょう久しぶりに何とか歩いて見えました。

リハビリもきっと根性で頑張ったのでしょう。

父にこの方の爪のあかを飲ませたいです。

 

さて次に見えた80代の男性はちゃきちゃきの社長さんでした。

身体が若いときのように自由に動くことができないのですが、

お天気の良い日は自宅から何とか歩いていらっしゃいます。

「暖かくなって身体がうごきますね?」

「いや、暖かいからと言っていいものではない。」

と言って身に着けている薄いダウンのチョッキに手をやられました。

「これが手放せなくなって困ってる。」と言われました。

父が外出後に脱ぐのを拒否して脱水につながったダウンとおなじです。

麻痺や体が自由に動けない場合、

運動して身体を温めるということができません。

衣類の着脱も困難です。

室内にいるときにはちょうどいい塩梅でも、

外に出かけるとなるとあれっ変だなということになります。

まだ朝夕寒いですから水分を十分にとることも忘れがちです。

案の定便秘のために下剤を希望されました。

 

危機一髪。

 

季節の変わり目→寒いときの衣類(厚着)→昼はあたたかい、外出すると汗ばむ→

トイレにあまり行かないように水分制限していたりすると、一気に便秘になります。

高校生の頃、英語の問題集にイギリスの貴族の人が便秘など病気のうちに当てはまらないと書いた英作文を見たことがありますが間違っています。

いろいろな条件下で身体から目に見えない水分が奪われていくことを知っていないと、

ならなくて良い病気にになってしまいます。

 

10数年前から水飲んでくださーいと叫んできていますが、

ご自分がご病気にならなければ心の奥底まで私の叫び方では届きませんでした。

でもその中で今日見えた方たちは痛い思いをしている人ばかりなので、

診察時最初に質問する「お水は飲めてますか?」の答えに首を縦にしっかりと降ることができる人達です。

私にとっては同志に当たります。

点滴すれば症状が良くなる症状(すなわち単なる脱水)で時間外にも往診要請が増えたとき、

何をやってんだと思い水飲めコールが始まりました。

 

最初は美味しくもない水なんか飲めるもんかと、

美味しいもの=体にいいものと考えるおじじ様たちにかなりの反発を食らいました。

でも途中身体を壊すことで日常の生活が基本で食事が基本で、

病気になってからでは遅いのだということに気が付いた人達だけが残ってくれています。

栄養不足では筋肉も内臓も踏ん張れません。

水不足からいつもの蛋白質不足にいつの間にか移行してましたが御免してください。

今週、ゴールデンウイークも夏日が続きそうです。

冬が長引いた割にアッという間の夏。

今年の夏も変動が激しそうです。

今こちらに見えているお年寄りにお願いしているのは栄養補助食品を2~3日に一回ぐらい取ることです。

今のうちに過酷な夏を乗り切るための体調を整えるべく、

簡単にバランスの取れる栄養補助食品で下支えを作るようお願いしています。

私も空腹時おやつを食べるかわりに飲んでいます。(汗)

皆さんも今から今年の夏に向けて体調管理してください。

 

 

 

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