コッツン外傷
コッツンと頭をぶつけただけで命に差し障る事態が発生?
普通はあり得ないことですが、
ある条件によっては命取りになる物なのです。
① 60歳以上の高齢者
② アルコールを飲んでいる
③ ワルファリンやアスピリンなど、出血しやすい薬を服用している
④ 頭部をうったときに一時的に意識を失った事実がある
⑤ 嘔吐があった
⑥ 痙攣の発作があった
⑦ においがしなくなった(臭覚障害)
⑧ 軽い外傷とはいえない(階段から転落など)
⑨ 独居である
このような条件がある場合は受傷後24時間は必ず見守りのある状態にしていただき、
症状が悪くなった場合にはすぐに頭部CT撮影のできる病院へ救急受診するように指示しています。
意識がしっかりしていても24時間は油断することができないのです。
事実80代の男性で普段はあまりお酒を飲まない方が集まりでたらふく飲まれ、
転んだ記憶がないまま過ごされていたところ、
「話し方がおかしい」と自分から病院に行きたい,
紹介状を書いてほしいと見えたことがあります。
実際血腫ができていて危機一髪という状態でした。
お酒を飲み酔っ払った状態でころび、
頭を強くぶつけたりすると一番やっかいです。
自分の中ではぶつけた記憶がないのですから。
ぶつけたあと3~6ヶ月後に症状がでてくることもありますから注意です。
歩くときまっすぐに歩けないとか脳梗塞の症状のように、
物忘れがひどくなる、口が回らない、手が動かないなどなど。
そんなときもすぐに頭部CTのある大きな病院に行くようにしてください。
脳外科の手術ができるところならなお良いです。
お酒は心の栄養剤としてほどほどに、
高ーくておいしいお酒をちびちび飲んでトラブルを避けましょう!