仕事を始めて3年目で回った救急外来でのことです。
旦那さんと思われる方が、
とにかく真っ青な顔してこう言います。
「妻が苦しがっているんです。
いつも急にこんな風になってどうしたらいいかわからなくて、
助けてください。」
車いすに乗せられた奥様は息も絶え絶えの状態で、
「体がいうことを聞きません。
息をするのも苦しくてできません。
おかしくなりそう。」
この状況だけを見るととてもじゃないけど助けることなんてできない感じです。
でもこんな時は目の前の現実に振り回されることのないようにしなければなりません。
以前は紙袋を膨らませて、鼻と口とを覆いまず様子を見てもらうようにしてみる過換気症候群の典型例です。
現在はストレスが20年以上前と比較できないくらいに、
増加複雑化してしまい一時しのぎの対症療法では完治せず、
かえって簡単な処置で改善するがゆえに、
症状が落ち着かないうちに再発作を生じて悪循環を繰り返してしまうことがあり、紙袋対応はされていません。
まじめで一生懸命な方がストレスに追い詰められいるのに、
からだのいうことを聞かずに無理を重ね、
外側の条件に自分の身体や精神を合わせようと努力し続けると起こりやすい症状です。
でもこれも残念ながら、症状を起こされた方は、
自分が途方もないストレス地獄にいることさえ認識していません。
ぎりぎりラインがその人にとっていつものことになっているからです。
どこでこうならないようにしたらいいのでしょうか?
定期的にリラックスすることを決める。
何か負担になる事ができたら相談するようにする。
自分だけで背負わないようにする。
過換気で何とかストレスを発散してくれる身体はまだいいかもしれません。
身体がきつくなると、次は心がやられます。
自分のこともロボットのように感じられて来たり、
周りが灰色にみえたり、
とにかく生きていて御免になってしまう事だってあるのです。
だから、仕事大好きな人へ、
必ず合い間に休みは取り入れてくださいね。
あと栄養のある食事。
親しい人達との会話。
何気ない日常が一番の予防薬です。
夏がやってきます。
まだ風邪をひいた後の咳こみが治っていない人。
下痢をして食欲が本調子に戻っていない人。
今は、早く休んで身体が治るほうにエネルギー使いましょう。
夏までに体調を整えましょう。
(こんな時も栄養補助食品もお役に立てますよ。)