自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

体調管理というデフォルト

少し咳が出るからということで見えた女の子。

ものすごく痩せています。

 

お母さんも一緒です。

 

「食事はとれているんですか?」

「実は、あんまり食べたがらないんです。」

「学校で何かいやなことでもあったの?」

「うちの子は、友達とも仲がいいし、そんなことはないです。」

「でも、来月の初めにあるマラソン大会の選手になっていて、

毎日夕方に2時間も練習しなければならなくて。」

「そのマラソンの指導者の方は、娘さんが食欲なくて体調が悪いって知ってるの?」

「たぶん知らないと思います。」

 

晴れの舞台に備えて指導者の方の熱が入り、

田舎でもいろいろ指導をしていただけるようになりました。

有難い事です。

 

でも反面、体調管理が難しくなります。

 

普段からもりもりしっかりごはんをバランス良く食べている人であれば問題ありません。

 

厳しい練習にもついていける体力があれば問題ありません。

 

でも、まじめな女の子。

選手に選ばれたことも、みんなが応援してくれることも、

がんばらねば星人になるきっかけになりやすいです。

 

受診したのも、何とか咳を止めて練習に参加したいがためでした。

 

みんな自分は健康と思っています。

自分は健康という意識がデフォルトとなっていて、

どんな負荷がかかると変化してしまうかまでは、

あまり考えて行動していないと思います。

家族を持ったり、責任のある立場について初めて、

自分だけの体ではないという認識も生まれるのかもしれませんが、

機械のように一旦入れてしまえばデフォルトというのとは違うと思います。