10年以上前から、定期的に来てくれていたおじいさん。
時々だけど具合悪い時は往診に言ってたおばさん。
二月に入り、急にさようならすることになりました。
おじいさんは、腎臓の状態があまり良くありませんでした。
おばさんは心臓。
二人とも、最初のころは、難聴や男尊女卑やいろんな要因でお前なんかに見てもらうもんか姿勢でコミュニケーションをとることに、手こずった方です。
いつかはわかってもらえるだろうと対応して、
自己管理の方法や、月一回元気で通院してもらう為に情報提供してきたつもりですが、
おじいさんのほうは、家族との連携もやっと取れるようになったのに、
途中他科受診あり、加齢あり、物忘れ有、完璧にいくはずはありません。
いつも診察の最後は、
「大丈夫だ、ちゃんとやってる。心配ねっ。(方言で心配しなくてよいという意味)。」
定期の診察は、一緒にここで頑張ってる者同士という意味を勝手に意味づけしてるところもあって、
妙なさみしさが残ります。
心臓の悪いおばさんは、今以上の治療を受けるべきと説明しても、
現状維持をよしとして譲りませんでした。
いろいろな事情がある事は後から後から聞こえてきました。
その事情があるため、一番大切なところの下支えの治療ができなかったです。
身体は人よりも弱かったけど、やさしくて強い人でした。