自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

80代の美声

今日はいつもおしゃべりしていろんな情報を、

教えてくれる80代の方が見えました。

 

先日、誤嚥予防の筋トレのパンフレットを、

手渡したばかりです。

 

第一声が違いました。

 

「あの、もしかしてあの筋トレ毎日していますか?」

「あのって、誤嚥の筋トレ?」

「ええ、そうです。」

するとにっこり笑って、「してますよ。」

「でも昨日は、御詠歌の練習があってそれで一番いいのかも。」

 

肺炎球菌による肺炎の原因は、誤嚥です。

ワクチンでも予防は可能ですが、

一番はものを飲み込む筋肉がきちんと動けるようにすることです。

自ら食べること、歩くことは何とか自分で維持してもらいたいと、二種類の筋トレパンフを配布していました。

 

会話することが少ない男性は女性に比べ、不利な状況下に置かれています。

恥ずかしがらずに、声を出すようお話しています。

たとえば、お仏壇の毎日のお水を変えるとき、

宗派のお経を唱えるなり、般若心境を唱えるなりして、

毎日の行動にプラスアルファして習慣化できることを、

話しました。(リハビリの先生が推奨されていました)

 

そこから判明した事も一つありました。

冬期間の仏間は、

冷蔵庫のような寒さのお家が多いということ。

ならば、お水をあげて、線香をあげたら、

其処で御唱えするのではなく

暖かい居間に移動して行ってもらうように話しました。

先祖のために一回、自分のために一回です。

 

信心深い人が多く、このように説明すると、案外実行してくれます。

 もう一つ意外なことには、

若い人達の間でも、あまり会話をする機会がなく、

無言というか、話さないで過ごして仕事をしていたら一週間すぎているという方たちが存在しました。

 

集中して物事を行わなければならない職業で、職人気質の方にそのような傾向が見られます。

 

アッという間に声がかすれて、大きな声が出にくくなります。

油断しないで気を付けてください。

 

 

田舎の法事では、必ず地元のおばあちゃんたちが、

鈴を鳴らして、歌を歌います。

落ち着かせるような、慰めるような不思議なメロディ。

かなり高い音階まで、歌えないとうまく参加できません。

 

むかしながらの、地元女性のコミュニティとして、

活躍してきたものですが、

誤嚥予防にも役に立っていたわけです。

灯台下暗しでした。