自分への愛情のかけ方

生活の知恵的な体調管理

人工甘味料は使いよう。

糖質制限で健康を維持しようとたくさんの人工甘味料が販売されています。

さて人工甘味料どんな時に使いますか?

甘いものがすきで糖尿病が気になる方、ダイエット中の方など背景は様々です。

人工甘味料を使用することで発がん性が増すのではないかという不安が情報としてながれた時もありました。

今回かながわ県立保健福祉大学福祉学部栄養学科教授 中島先生の記事をみつけました。

 

2017年にボストン大学の研究チームが人工甘味料入りの炭酸飲料を毎日飲むと、

飲まない人に比べて脳血管疾患や認知症リスクが2~3倍になると発表されたことがありました。

一般向けの情報サイトでは声高に人工甘味料使用に否定的な意見を見受けるけれど、

実際はどうなのかとある方がを質問されていたのでした。

 

結論は人工甘味料はほとんど体外に排出されるので問題ないということでした。

 

日本で使用されている人工甘味料は、

アステルパームスクラロース、アセスルファムK(アセスルファムカリウム)があります。

この3つに共通する点は、甘味が砂糖に比べてだいぶ強いということ。

 

アステルパーム:ショ糖とくらべた甘味は同じグラム数(g/g)で比較したら200倍。

上部消化管でアスパラギン酸フェニルアラニン加水分解されて、体内に吸収される。(この時メタノールが若干できるけれど、ジュースやワインに入っているメタノールに比べれば1/10程度と非常に少ない量であるのでほとんど心配することはありません)その後は普通のアミノ酸と同様の代謝を受ける。

アミノ酸のカロリーは1グラム当たり4キロカロリーとして熱量になりますが、

これは砂糖の1/200ぐらいなのでカロリーとしてはほぼゼロに近いです。

アミノ酸が二つくっついているときに甘味が感じられる。分解されたら甘味は消えて、

他の食品に入っているアスパラギン酸フェニルアラニンを食べているのと同じです。

 

スクラロース:ショ糖と比べて甘味は600倍。(g/gで比較)

スクロース(砂糖)にも似ている構造。スクロースは小腸でグルコースとフルクトースに分かれますが、スクラロースはわかれることができない。甘味だけ感じて消化管をほとんど通りすぎてしまう。8~9割は便中にそのまま排出されてしまう。

 

アセスルファムK:ショ糖と比べて甘味は200倍。

上部消化管からそのままの形で吸収されて耐兄で代謝されることなく、数日以内にそのままの形で尿中に排泄される。

**アメリカで調べたらプールに結構アセスルファムKがたくさんあるとか、

あるいは河川、日本の川とかでも濃度が近年上昇中。

 

ダイエット清涼飲料水はこれらをさまざまな形で含んでいる。

一つ一つの人工甘味料は苦いとか、後味が悪い場合があったりするので、その欠点を補うべく組み合わせが考慮されている。

人工甘味料を多く使用する人達は糖尿病のリスクが非常に高い、もともと糖尿病になりやすい人達です。そもそもリスクが高いから将来的にも血管障害が多い。原因というよりもそういう人達が取っているのをただ見ているだけであると。

研究においてバイアスがかかりやすい研究分野でもあり、

無作為にプラセボ、残りは人工甘味料という介入試験は、実際に評価できるのは7つ。

その中のあ二つでは人工甘味料を使った介入研究では有意に改善している。

後の4つぐらいは効果がなかった。有意差がなかった。

介入研究では食事や生活習慣などがきちんと規定されているので、そういう状態の時に場合によっては、人工甘味料は少なくとも悪くしない。

うまくすれば本当に良い方向にもっていけるという結論でした。

 

糖尿病の患者さんに対して人工甘味料は同様にどう指導されるか?

少なくとも一回、人工甘味料をとったからと言って血糖値が上がることはないです。

しかしむしろ心配なことは、空腹時に糖分を取ったと錯覚してしまうこと。

作業や労作を継続してしまうと、低血糖になる可能性がある。

低血糖あると食欲がグッと増します。

そのような空腹で食事をとってしまう場合は危ない可能性が出てきます。

(糖尿病の血糖コントロールが乱れてしまう、大量摂取のち高血糖インスリン大量分泌低血糖の繰り返し→血管内皮の損傷に至る)

空腹時には糖分(血糖に反映する糖分:砂糖)の入っているものを摂取してきちんと補うことが大切です。

 

 

 

カロリーゼロにだまされるな―――本当は怖い人工甘味料の裏側

カロリーゼロにだまされるな―――本当は怖い人工甘味料の裏側

 

 

 

 

 

 

 

H+Bライフサイエンス 粉飴顆粒 1kg

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カリフラワーのポタージュ

糖質制限のためにお米の代替品として活躍中のカリフラワー。

超簡単に美味しくできるレシピです。

 

カリフラワーのポタージュ

材料:二人分

カリフラワー・・・(飾り用に薄切りしたものを取り置く)250グラム

牛乳・・・1/2カップ

生クリーム・・・1/3カップ

オリーブオイル・・・適量

 

作り方:

1.カリフラワーと水1/3カップの水を入れ、塩適量降って蓋をして、弱火で8分加熱する。

2.フライパンにリーブオイルを適量匹、飾り用のカリフラワーを表面に焼き目がつくまで焼く。

3.1の火をとめて、オリーブオイルを大さじ2、生クリーム、牛乳を入れハンドミキサーなどを使って滑らかになるまで攪拌する。塩適量で味を調える。

4.器に3を注ぎ2をのせてオリーブオイルを適量たらす。

*このレシピはスペイン王室御用達のオリーブオイルの宣伝に用いられていました。

ちなみに名前は「ORO BAILEN」

 

 

 

ウナギの元気サラダ

今日は仕事始めでした。

お正月疲れをものともせずにいらした方たちは、

皆さんお元気で、診察室への足音はとても軽やかで元気強いものでした。

 

さて、おせちの口直しといいますか、

タンパク質たっぷりのレシピを見つけました。

ばてやすい夏向けですが、

冬の栄養補給にもぴったりです。

何といっても美味しいウナギのかば焼きを使います。

想像しての歯ざわりやらなんやらおいしそうな一品です。

 

ウナギの元気サラダ

材料(二人分)

ウナギのかば焼き・・・1串分

大根・・・200グラム

アボガド・・・1個

ラディッシュ・・・3個

茗荷・・・3個

しょうが・・・30グラム

A:

酢・・・大さじ3

だし・・・大さじ3

砂糖・・・小さじ2

薄口しょうゆ・・・小さじ2

オリーブ油・・・大さじ2

粉ざんしょう・・・少々

酢・・・小さじ1

 

作り方:

1.大根は皮をむき、食べやすい大きさのさいの目に切る。

アボガドは皮をむき、大根と同じくらいの大きさに切り、酢小さじ1(分量外)をふる。

ラディッシュはせん切りにし、茗荷は薄い小口切りにする。

ショウガは皮をむき3~4mm角に切る。

2.大き目のボウルに、水10カップと塩大さじ4(各分量外)を入れて溶かす。

(3%の塩水を作る)

アボガド以外の1を10~15分つけ、しんなりしたら付近などで水気をよく絞る。

3.ボウルに2とアボガド、1cm幅に切ったウナギを入れ、混ぜ合わせたAをかけて和える。

 

 

登紀子ばぁばの 昔ながらのおかずをきちんと作るコツ (TJMOOK)

登紀子ばぁばの 昔ながらのおかずをきちんと作るコツ (TJMOOK)

 

 

ωー3脂肪酸と喘息改善

Efficacy of a Mediterranean diet supplemented with fatty fish in ameliorating inflammation in paediatric asthma: a randomised controlled trial. - PubMed - NCBI

ギリシャ式地中海食に魚150グラム以上を週二回

 

オーストラリアのLa Trobe UniversityのMaria Michelle Papamich(以下RCT)の結果を示しました。

脂肪が多い魚に含まれるω-3脂肪酸には、抗炎症作用や免疫調節作用があることが報告されています。

いままでの喘息に対するω-3脂肪酸の有効性を検討した研究では、一貫した結果が得られておらずそのために行われたものです。

 

 RCTの対象となったのは、ギリシャの首都アテネに住む5~12歳の軽症喘息患児64例(男児52%、女児48%)。

 

このうち半数を、ギリシャでよく食されている地中海食と、その一部として調理した高脂肪の魚(150g以上)を週2回摂取する群(魚+地中海食群)に、残る半数を通常通りの食事を摂取する群とにわけました。

 

 データを取るための検査としては肺機能はスパイロメトリーにより評価し、気管支の炎症は呼気中一酸化窒素(NO)濃度の測定値に基づき評価されました。

 

 

呼気中NO濃度が14ppb低下

 


 年齢、性、BMI身体活動レベルで調整して解析したところ、

6カ月後の試験終了時点で魚+地中海食群では呼気中NO濃度が約14ppb低下し、気管支の炎症が軽減したことが分かりました。
 (Papamichael氏らによると、国際的なガイドラインでは呼気中NO濃度が10ppb以上低下した場合に、有意な治療効果があったと解釈するそうです。)


 一方、肺機能や喘息コントロールQOLスコアについては、有意な変化は認められませんでした。

 

 この結果により、同氏は「小児喘息の改善に有効な食事に関して、今回新たなエビデンスが加わった。脂肪や糖分、塩分が多く含まれる食事は小児の喘息の発症や進行に大きく影響するが、この研究から健康的な食習慣を心がけることで喘息の症状を管理できる可能性が示された」と説明しています。

また、「ω-3脂肪酸が豊富に含まれる魚を週に2回ほど食べることで、喘息患児の肺の炎症を抑制できた」としています。

 

海がすぐ近くのこちらでは、つい先月まで鮭のたて網漁が行われていました。

塩鮭の作り方など市場に出荷している方に聞いていました。

10年以上まえに村上市の方で鮭をよく食べている地域での研究に食餌内容の記載と血液検査を協力したこともあるよと言う方もみえました。

(新潟の村上市は鮭漁で有名です)

日本も大学レベルでは研究がなされてはいるのですが、下々までその研究結果は降りてきていません。(発表されていたとしてもメディアに載らない?)

少し残念なことです。

 

いまはスマホなどで手軽に大学レベルの研究結果も手に入ります。

 

健康寿命をしっかり生き抜くため時代に適応していきましょう。

 

 

 

 

 

シャワーヘッドの細菌汚染

シャワーをよく浴びる夏ではありませんが、

使わずにおいて置くことの多い冬でもあるので気になった記事を一つ。

シャワーヘッドが病原菌で汚染されている可能性があるという記事です。

アメリカのコロラド大学のMatthew Gebert 氏が行った研究からみちびき出されました。

米国や欧州において650家庭で使用されているシャワーヘッドを調べました。

その結果、各家庭のシャワーヘッドには大量の細菌が見つかり、

その土地の水質や水源によって異なっていたそうです。

塩素系消毒在で消毒した水を使用する過程では特定の細菌の濃度が高いことも判明しました。

マイコバクテリウムという抗酸菌がシャワーヘッドに多く見つかったアメリカの地域では、抗酸菌が感染して生じる肺非結核性抗酸菌症患者が多いことが明らかになった。

アメリカではカルフォルニア、フロリダ、ニューヨークがその地域に含まれていた。

シャワーを浴びる=身体を清潔に保つというイメージが一般的ですが、

住む地域によって、水質、水源の違いによってシャワーヘッドに細菌が存在しやすい場合があるということで、

前回使用した水を綺麗に流し、シャワー自体熱湯を通らせることで、

存在しているかもしれない細菌を除去してから使用しなければならないのでしょうか?

シャワーヘッドで繁殖する細菌はほとんどが人間にとっては無害ですが、

湿った環境で繁殖しやすい傾向があるため、歯ブラシやシンクなどの湿ったところにはどこにでも存在する可能性はあるそうです。

シャワーヘッドの掃除はアンモニアを含む消毒剤を用いて1~2週間に1回程度行うことを勧めていました。

 

 

 

*お風呂掃除などの水しぶきを吸入してしまう回数が多い人が罹患する肺MAC症も仲間の一つ。

*免疫機能が低下したお年寄りはお風呂掃除の時は換気をしながらマスクをしたりする方が安全。

身近な健康格差?

 

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テレビの番組では必ず健康のことが取り上げられています。

 

とても興味深い内容のこともありますが、

全部追ってみているわけにはいきません。

それにテレビで取り上げるのは飛びぬけたものだけ。

全体を見渡して個別対応の考えとは少し異なります。

 

さて今日感じたこと:健康格差➡健康を維持するためのあり方の違いについてです。

血圧が高い人や糖尿病で毎月検査をする必要な人は、

いやいやながらも診察を月に一度通院しなければなりません。。

せっかく受診したのですからこちらも少しは為にならねばと情報提供していきます。

 

毎月だと年12回。

 

二か月おきでは6回。

 

家族が(本当はいけないのですが本人の代わりにきてしまう)来て本人と会えるのは数か月に一回では年に2,3回。

(現在は本人に来ていただくことにしての対応に強制変化しました。(汗))

 

さてこの回数の違いでどんなことが起こってきたでしょうか?

 

 

 

毎回診察室で叫ぶ水分補給。

栄養の確保(タンパク質、ミネラル、etc)

 

同じことばかり言ってもと思いながら別の内容に着手すると、

かならずや基本の健康管理、体調管理ができないがために具合が悪くなって見える方が増えるのです。

 

診察室ではお利口さんに聞いていても、

外にいっぽ出てしまえば馬耳東風。

 

一度大病されたことのある人は案外まじめに聞いてきちんと行動してくれます。

 

さてここ数年の診察室での流れしか見ていませんが、

少しずつ年数を経るにしたがって違いがあらわになってきています。

 

 

2年前は同じくらいの物忘れであっても、

毎月見える方は異常があれば早めに専門に紹介し精査していくことができます。

(基本疾患がなければ通院しなくてよいのですが、

そこがアダになりやすいのです。)

 

2か月に一度の元気なひと。

大丈夫だと言ってたあの人今年のなつの暑さに倒れていました。

(事後報でありました。)

 

さて年に2,3回しか会えないかたは?

物忘れが進み専門紹介になるケースが案外見られています。

 

慣れ親しんだ刺激のないところにいたほうが本人は安心なので、

年長者の意見を大事にするご家庭ほど早期発見ができない場合があります。

 

認知症であったとしてもそれが本人の意向なのであればそれでよしとするご家族も存在されるでしょう。

 

 

自分の身体ぐらいわかるさと言ってる元気でまだ若いあなた。

 

 

基本の体調管理がわかりさえすれば病気をむやみやたらと恐れる必要はありません。

 

不安を抱えながら無理をしていると、

ある程度の年齢になったときに方向性を見失い良かれと思うことに手を伸ばしては全体像を見定めることができないまま自己流で過ごしてしまいます。

 

毎年でなくても定期的な健診を受けて異常や、

違和感を感じた場合には早めに医療機関に相談してください。

 

元気なのになんできたのと言われたときのために、

心配していることや希望している検査等書いたメモなど持参すると喜ばれると思いますよ。

 

寒くなります。

 

暖房にヒートテック下着、ともすると電気毛布。

(薪ストーブも隠れた脱水犯人です)

 

あたたかくすごすことばかりに注意がむき、

少しずつ身体が渇いていくことを忘れがちです。

 

 

自分の身体が一つのお花であると考えて、

毎日ある程度(1.5リットル)のノンカフェインの水分をあげてくださいね。

 

 

まずはここから始めましょう。

 

 

 

 

 

コーヒーの効果?


 

 

 

 

 

水分をしっかり毎日摂ることをお話ししている立場からは少し躊躇する部分ありの内容です。(理由は最後に)

でもますますコーヒーを美味しく飲むことができる記事だと思います。

 

 

コーヒーを一日に4杯(一か月間)そのあとまた一日8杯(一か月間)を飲み続ける実験が行われました。

フィンランドの男女47人。実験前の一か月間はコーヒー断ちをしています。)

毎月血液検査をおこない約733種類の代謝物質の血中濃度を観察しました。

(上記コピーした方法のメタボロームプロファイリング。)

 

するとコーヒーを一日に4~8杯飲むことで115種類の代謝物質の血中濃度が変化することがわかりました。

ノースウェスタン大学ファインバーグ医学部予防医学助教授のMarilyn Cornelis氏らが行った実験結果では、

脳内マリファナに類似した物質として知られる内因性カンナビノイドシステムに関連する代謝産物の血中濃度を低下させることが分かりました。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%93%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%83%89

 

またコーヒーの摂取は性ホルモンなどのステロイドホルモンや脂肪酸代謝に関連する代謝産物の血中濃度にも変化をもたらしていました。

 

内因性カンナビノイドシステムは、

ヒトの食欲やエネルギーの産出と消費、血圧、睡眠などの基本的な身体機能のコントロールに重要な役割を担っています。

これまでの研究でコーヒーの摂取は体重管理に良い影響を及ぼすことが報告されていますが、

Cornelis氏は「コーヒーの摂取は内因性カンナビノイドシステムの活性を抑えるように働くため、いわゆる脳内マリファナによる食欲増進とは反対の働きを示しコーヒー摂取によって肥満予防に効果をもたらす役割が大きい可能性がある。」と指摘しています。

 

米国栄養士会(Academy of Nutrition and Dietetics)のAngela Lemond氏は、

この研究は小規模なものでコーヒーの摂取量もゼロから1日4杯、1日8杯と設定されていて、一般的なコーヒー摂取の習慣を必ずしも反映していない点を指摘。

また、米国では成人のカフェイン摂取量は、食事に関するガイドラインで1日400mgまでが安全域とされており、コーヒーを1日8杯も摂取するとカフェイン含有量が800mgと上限を超えてしまい、睡眠や精神面への悪影響が懸念されることも強調しています。

 

 

*期限を設けた実験内でのコーヒー摂取量なので確かに日々の生活で毎日摂取されている量とは限りません。

カフェインだけがこの実験結果に作用しているとも言えません。

カフェインを取りすぎないように注意して3杯位までは可といたしませんか?