今日は一人暮らしのおかあさんが見えました。
去年大腿骨を骨折してリハビリを頑張ってきた方です。
週に一度は訪問リハをうけています。
冬期間はどうしても外出する機会が減ってしまいます。
春先の今頃は一番歩き出すときに、
冬の間にいかに身体がやわになったかを思い知らされる時期です。
今日はこんなことつぶやかれてました。
「リハビリがんばってるのに、朝は傷のところが痛むの。」
「お布団からです前に少し筋肉を引き締めたり緩めたりしていますか?」
「ええ、それはリハの先生に指導してもらっています。
動くのは何とかなるのですけど、痛みがね。
こんなに長引くものだとは思いませんでした。」
病院で手術のあと、一週間以上も寝たきりであったと話されました。
どんな年代の方でも、
一週間ベッド上安静のあとは歩くときに不安定になりがちです。
歳なので、
術後転倒することを避けたのかもしれません。
お元気な時は、
家事全般手を抜くことなくされてきたかたですが、
痛みには負けました。
自分でできないところは助けてもらうことになりました。
一人でずっとお家を守り、
「自分はこういう性格なので仕方ないんです。」といいつつ、
自宅をぴっかぴかにされてきました。
一人で過ごす時間がどんなにか長かったことか。
外来でいつもこんこんとお話される様子を見て感じていました。
でも今はあんまり長話をしていかれません。
ヘルパーさんや訪問リハの方が時々自宅に来てくれるからです。
そんな風に考えると、
痛みやけがはつらいけれど、
素直でないお母さんの気持ちを代弁してくれたように思います。
絶対に自分のことは自分ですると聞かなかったお母さんです。
でも病気を理由に助けてもらうことができました。
素直に甘えることもできています。
病気や痛みは嫌ですが、
このような時には助けてくれてありがとう的な気持ちになります。